07021 日本史
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選 |
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春学期 |
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2 |
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1〜4 |
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青山 幹哉 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 武士と公家の中世史 |
講義内容 | 日本史の分岐点は武士の成立にあったが、それは同時に支配階級の職能的分裂を意味した。本講義では、殺人という職能者が「侍」という身分を獲得していった平安時代から、朝廷と幕府が併存した鎌倉時代、朝廷を付属物化して武士の王権が確立した室町時代を経て、幕権衰微にもかかわらず天皇権威が浮上した戦国時代までを概観する。 |
講義計画 | (1)武士前史─古代国家の軍人 (2)都の武者─殺しの上手 (3)平家台頭─院政を支える軍事力 (4)鎌倉幕府成立─東国の独立 (5)承久の乱後─公武協力の複合国家 (6)後醍醐と義満─王権統一 (7)北朝のサバイバル─公家誕生 (8)管領細川政権─奇妙な「下剋上」 (9)天皇権威の浮上─分裂国家の自己同一性 |
評価方法 | 学期末における筆記試験および随時に課す小レポートにより評価。 |
テキスト | 特に指定しないが、参考文献としては以下の書を挙げておく。 関 幸彦『武士の誕生』NHKブックス868、1999年 高橋昌明『武士の成立武士像の創出』東京大学出版会、1999年 川合 康『源平合戦の虚像を剥ぐ』講談社選書メチエ72、1996年 佐藤進一『日本の中世国家』岩波書店、1983年(岩波モダンクラシックス版2001年) 佐藤進一『足利義満』平凡社、1980年(平凡社ライブラリー版1994年) 今谷 明『室町の王権』中公新書978、1990年 今谷 明『武家と天皇』岩波新書〈新赤版286〉、1993年 今谷 明『象徴天皇の発見』文春新書032、1999年 立花京子『信長と朝廷権力(第二版)』岩田書院、2002年 池 亨 『戦国織豊期の武家と天皇』校倉書房、2003年 その他、授業の中で適宜紹介する。 【そ の 他】なし |
その他 |