24406 表象文化論
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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馬場 伸彦 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | 近代を特徴づけるものに「視覚」の優先性が挙げられる。とりわけ写真が発明された19世紀前半以降、人間の知覚世界には決定的な変容が起き、視覚の特権化が強化されたと指摘されている。視覚には網膜に写る像(自然の像)と、見ることを通じて意味を見出すこと(翻訳された像)という二つの側面がある。「見る」とは単なる光りの情報処理に止まらず、理解可能な形態に対象を置き換えたり、過去の経験に照らし合わせ類縁性を見出したりする行為の総体である。つまり視覚的な表象とは、何等かのメディア(媒体)を介して、コード化され、再現されたものと言うことができる。表象文化論では、絵画、写真、映画、アニメなどの視覚文化を対象に、そこに何が現前化し、何が意味されるのか、視覚とそれを取り囲む社会環境に照らし合わせて考察する。本講義は、見ることの意味と作用を確認し、さらには視覚メディアを考察する批判的な視点を獲得することめざす。 |
講義計画 | ・視覚と視覚性 ・絵画と写真 ・文学と映画 ・アニメ、SF映画のリアリティ ・見る欲望と視の制度 |
評価方法 | 期末レポート、ならびに講義中に提出された課題などで総合的に評価する。 |
テキスト | とくに使用しない。必要に応じてプリントを配布。参考文献はその都度指示する。 |
その他 |