南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3
担当者
松永  隆
他の科目との関連 外国語教育論
英語教育特殊研究(教材作成) 第2言語習得論
他学科履修 不可
副題 第2言語習得と英語教育
講義内容  このゼミでは、応用言語学の1つの大きな分野である第2言語習得をテーマとする。外国語・第2言語習得のプロセスはどの様なものであるか? 母語の習得との違いはどこにあるか? 習得に影響を及ぼす要因には何があるのか? Successful learnersとUnsuccessful learnersにはどの様な違いがあるのか(学習方法、学習開始時期、学習スタイル、学習環境など)?この様な疑問を、特に英語の習得に関連する研究を中心に勉強しながら、いっしょに考えていこうと思う。
 習得プロセスや習得状況の違いについて、心理言語学、社会言語学、神経言語学の3領域から提案されている理論の特徴と制約を比較、検討し、語学教育に対してどの様な具体的提案ができるかを考えたい。特に強調したいのは、TOEFLなどのテストの結果にみられる表面的な習得結果ではなく、そこに至るまでに経ている学習・習得の過程(process)である。
講義計画 *中間言語研究(習得順序、母語の役割、など)
*言語の習得環境(インプットの重要性)
*第2言語学習者の個人差(年齢、個性、動機、認知スタイル、ストラテジーなど)
*第2言語の習得理論(UG理論、モニター仮説など)
*教室での外国語学習と言語習得(教授法・指導技術の習得への影響、習得順序、習得速度、習得レベル)
*第2言語習得研究方法論
*第2言語習得データ分析法
*学習ストラテジー
*コミュニケーション・ストラテジー
評価方法 クラスでのディスカッション、プレゼンテーション、レポートを中心に総合的に評価する。
テキスト Brown, H.D. (2000). Principles of language learning and teaching. (4th ed.).
  Longman.
小池生夫(監修)、SLA研究会(編) 『第二言語習得研究に基づく最新の英語教育』
  大修館 1994
Lightbown, P.M., & Spada, N. (1999). How languages are learned. (rev. ed.).
  Oxford: Oxford University Press.
その他