45716 ベトナム社会研究
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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3・4 |
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宮沢 千尋 |
他の科目との関連 | ベトナム文化研究と併せて履修することが望ましい |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | 漢字文化、仏教・儒教の影響を持つ、ベトナムは日本と文化的にも歴史的にも近い。しかし、日本が欧米列強の支配を受けずに近代化を遂げ、第二次世界大戦ではアジア諸国を侵略したのに対し、ベトナムは紀元前2世紀から1000年間中国の支配を受け、19世紀から100年のフランスの植民地支配を経験し、アメリカとも15年に渡って戦わなければならなかった。日本が資本主義の経済大国なのに、ベトナムは社会主義の発展途上国である。二つの国がどこで道が分かれたのかに力点を置きながら、考えていきたい。 |
講義計画 | 1.ベトナムの生態的特殊性(東南アジアの「辺境」) 2.ベトナムの「東南アジア的王権」と「脱中国化のための中国化」) 3.「南進」の歴史(大越とチャンパ) 4.ベトナム村落社会論(自律する「むら」) 5.ベトナム家族・親族論 6.複数のベトナム1(分裂するベトナム社会) 7.複数のベトナム2(「少数民族」の動向) 8.フランス侵略とそれに対する抵抗(文紳の乱、東遊運動) 9.ホー・チ・ミンとクオンデ(植民地の民族自決権を訴えた2人の距離) 10.日本の侵略(「仏印進駐」、「仏印処理」、「200万人餓死」) 11.ベトナム戦争 12.ドイモイ政策 |
評価方法 | 試験と小レポート、小テストによる |
テキスト | 今井昭夫・岩井美佐紀編『ベトナムを知る60章』明石書店 |
その他 |