71631 経営史A・B
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選 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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岸田 民樹 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 組織と市場という視点から、A.D.チャンドラーの『経営戦略と組織』以来の、環境—戦略—組織の適合が、歴史的にどのように展開してきたかを、アメリカの経営史を中心に、分析する。──環境—戦略—組織の歴史的発展── |
講義内容 | 経営の諸問題が、歴史的にどのように解決されてきたかを、アメリカ経営史を中心に、明らかにする。第1に、鉄道業におけるライン・スタッフ組織の発展を跡づけ、第2に、その後の地域別事業部制組織の発達にもかかわらず、鉄鋼業などで職能部門制組織が興隆し、デュポンなどで、これが広く採用されるようになった。第3に、チャンドラーの『経営戦略と組織』にあるように、1920年代に多角化戦略の採用と共に、デュポン、GMなどで事業部制組織が採用された。特にフォード(職能部門制組織)とGM(事業部制組織の競争と後者の勝利はこの時代のハイライトである。第4に、1960年の宇宙航空産業において、環境の変動と複雑な技術への対応が必要になったとき、職能部門制組織の供給の集中と事業制組織の需要の多様化、への対処、すなわち供給と需要という市場を内部化する形で、マトリックス組織が誕生した。さらに今日では、ネットワーク組織を中心とした、組織間関係の組織化が進んでいる。 |
講義計画 | 1.市場と組織 2.ライン組織 3.ファンクショナル組織 4.鉄道業とライン・アンド・スタッフ組織 5.化学産業と職能部門制組織 6.自動車産業と事業部制組織 7.宇宙航空産業とマトリックス組織 8.現代の経営組織 |
評価方法 | 出席を含む平常点と試験の成績によって評価する。数回レポートを提出してもらう。 |
テキスト | 特に教科書は指定しない。 【そ の 他】参考文献 安部・壽永・山口『ケースブック アメリカ経営史』有斐閣2002。 山倉・岸田・田中『現代経営キーワード』有斐閣2001。 |
その他 |