81415 アドバンスト演習
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選 |
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通年 |
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4 |
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3・4 |
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町村 泰貴 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | インターネット紛争を題材とした民事訴訟手続の演習 |
講義内容 | 2005年度の町村ゼミでは、民事訴訟手続と民法・情報法に関する具体的事件を題材として、ケーススタディを試みる。 具体的事件として予定しているのは、次のような内容の事件である。 Aはインターネットの掲示板を設置し、趣味の同じ人と気楽なおしゃべりを楽しんでいたが、参加者のBとCとが些細なことからいさかいを始め、かなりひどく罵り合うようになって場が荒れてしまった。BはCのプライベートな情報を非難材料に取り上げ、これにCが反撃の罵倒を書き込むなど、双方とも行き過ぎたやり取りをしている。 BとCはそれぞれAに苦情をいって善処を申し入れたが、埒があかないのでAの利用しているサーバープロバイダDに対しても善処を申し入れた。具体的には、それぞれ自分に関する相手の書き込みを削除してほしいと要求している。 この場合の各当事者の法律関係と法的手段を考えてみよう。 [設例] このような事件を題材に、実体法と手続法の両面から、ゼミ生が手分けして検討を進める。シミュレーションや、プロバイダへのヒアリングなども試みたい |
講義計画 | (春学期) 1.題材の説明とゼミ生の役割分担 2.インターネットの実体法律関係──契約関係 3.名誉毀損(1) 4.プライバシーおよび個人情報保護 5.ネットワークトラブルの実際 6.プロバイダ責任の根拠と問題点 7.プロバイダ責任制限法 8.土地管轄、合意管轄とプロバイダ関係訴訟 9.プロバイダ関係訴訟の訴訟物 10.プロバイダ関係訴訟の主張立証責任 11.プロバイダ関係訴訟における判決の効力 12.民事保全の利用可能性 13.まとめ 秋学期についてはゼミ参加者と相談の上決定する。 |
評価方法 | ゼミにおける発表・レポートの内容による。なお出席は当然の前提である。 |
テキスト | オリジナル教材を用いる。 参考書は適宜指示する。 【そ の 他】 夏休みにはサマーセミナーおよび研修旅行を行う。 ゼミでは、パソコンによりインターネットの利用とプロジェクタを用いた資料提示を各学生が行うことになる。少なくともパワーポイントやキーノートなどのソフトは利用できることが必要である。 |
その他 |