92159 研究指導II
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必 |
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秋学期 |
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CAVALLAR Osvaldo |
講義題目 | キリスト教文化 |
開講キャンパス | |
講義内容 | 研究指導Iにおいて洗練された問題意識と、研究に関する基礎知識を基盤としながら、現実的な研究計画を立案できることを目標とする。そのためには、研究計画を発表し、それについてのディスカッションを行い、その結果を基に計画を再考するというサイクルを繰り返すことが適している。さらにこのプロセスの中に実践的な研究方法をする機会を組み入れ、現実的で具体的な研究計画が立案できるようにする。 |
講義計画 | 専制主義の説:プラトンから H.アレントまで(Theories of Tyranny from Plato to Hanna Arendt) 研究設定理由と内容:古典ギリシャから現代に到るまで、権力や権威等の濫用はこの世の常の現象である。人類が民衆主義の時代に到ったのだと言っても、「専制主義」という現象は消え失せるものではないから、このテーマに就いて深刻に考察するのは必要であるも知れない。本講義に於いて、西洋の政治思想家、法学者、歴史家と神学者がどう言う風に「僭主・暴君・専制君主等」の現象を理解し説明したのか。これを研究するのはこの講義の目標である。研究対象と成る主な思想家:プラトン、アリストテレス、タキトォス、トマス・アクイナス、バルトルス・デ・サッソフェッラト、バルドゥス・デ・ウバルドィス、マキャヴェッリ、モンテスキュー、トックビル、ウェーバ、E.フロム、F.ノイマンとH.アレント。 A)専制主義の説 1)僭主の心理:プラトン 2)僭主は不自然な現象:アリストテレス 3)政治の「食」:タキトォス 4)暴君:マキャヴェッリ 5)君主と商人に対する恐怖:モンテスキュー 6)支配権の制限:J.ボデン 7)奴隷状態の快楽:トックビル 8)官僚の支配:ウェーバ 9)全体主義の起源:E.フロム、F.ノイマンとH.アレント 中世期1200年から1600年と復興文明における西洋文明の起源について研究を行う。 |
評価方法 | 出席・授業への積極的な参加・発表・小論文 |
テキスト | 参考文献を配布する |
その他 | 研究の進め方は、基本的な文献の紹介とその文献の購読から始める。参加者は関心のある思想家(又は関心のある時代)の、1)基本文献を解読し必要な知識を身に付けて自分の考えを持つ、2)参考文献を読んで、問題点を深めて、報告と討論する。講義の形より、共同研究の形で進む。英語の参考文献があるので、英語の解読力が必要である。同時にも、インターネットの根本的な知識(特に資料の検索)を前提にする。 |