00513 哲学・倫理学における人間の尊厳3、4
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選必 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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中野 清 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 人を愛することを哲学する |
授業概要 | 現代において「人間の尊厳」の理念はけして自明のことではない。現実の社会ではそれは絵空事にすぎないのではないか、人と係わる中で、社会の現実の中で、そんな思いをいだかざるをえないと同時に、わたしたちにはかけがえのない人、尊厳ある人としてひとりの人を想う愛の感情もあることを否定することができない。本講義は、「人を愛する」あるいは「人に愛される」という人間の原体験をとりあげて、その体験と思いを受講者とともに哲学的に吟味してみようとする試みである。 |
学修目標 | 愛とはなにか、人を愛するとはそもそもなにをすることなのか。この問いに受講者自身がむきあい、自分の思うところを吟味し答えを見つけることをめざしている。 |
授業計画 | 1.授業案内。「ことば」と「哲学する」ための方法 2.「愛する」ことの原像:愛の思いと愛する行為 3.愛の哲学・準備作業:愛し愛されるものとしての「ひと」 4.個人の誕生(1)身体と自己中心性の原理 5.個人の誕生(2)自由と理性の倫理 6.個人の誕生(3)自己実現の倫理 7.人称の哲学(1)わたしは誰? 8.人称の哲学(2)他者と出逢う 9.人称の哲学(3)「神の前」という意識 10.愛の倫理(1)人を好きになるということ 11.愛の倫理(2)人を信じるということ 12.愛の倫理(3)人を赦すということ 13.愛の倫理(4)人のために生きるということ 14.人間の尊厳のために:ただひとりの人のために |
評価方法 | 毎週課すテーマ課題文の提出状況と第7週目以降に行う中間試験の結果を参考にしながら、最終的には学期末の試験の内容によって評価する。 |
テキスト | 担当者が適宜プリントを用意する。 |
その他 |