22301 現代の言語学A
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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杉崎 鉱司 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 「こころ」を探る言語獲得研究 |
授業概要 | こころのさまざまな領域について、その発達には先天的要因と後天的要因の両者が関与しており、発達の過程はその相互作用によって説明されるべきものであることが明らかにされています。生成文法理論と呼ばれる言語理論では、言語獲得はその典型であり、言語知識は(a)生後まわりの大人から取り込まれる言語経験と(b)遺伝によりヒトに生得的に与えられた「普遍文法」との相互作用により獲得される、と考えられています。 この授業では、生成文法理論に基づいた言語獲得研究の成果の一部を分かりやすく解説します。日本語・英語の獲得を中心的に取り上げます。 |
学修目標 | 以下の点を理解することが目標です。 1.ヒトに生得的に与えられた言語知識が存在すると考える根拠は何か。 2.生得的言語知識はどのような成り立ちをしていると考えられるか。 3.生得的言語知識を構成する「原理」と「パラメータ」それぞれに対する言語獲得からの証拠は何か。 4.言語獲得研究が具体的にどのような方法を用いて行われるのか。 |
授業計画 | 以下のような項目について順次解説していく予定です。 1.「こころ」を探るための言語獲得研究 2.生成文法理論の言語獲得観 3.生得的言語知識の成り立ち:「原理」と「パラメータ」 4.言語獲得における普遍的性質の早期発現 5.言語の異なり方に対する生得的制約:言語獲得からの証拠 |
評価方法 | 以下の3項目に基づいて総合的に評価します。 1.授業への積極的参加 2.短い課題の提出(数回) 3.学期末の試験 |
テキスト | 使用しません。必要に応じてプリントを配布します。 |
その他 |