22336 現代の考古学B
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選 |
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夏期前半 |
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2 |
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2〜4 |
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森本 伊知郎 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 近世考古学−主に陶磁器の研究から− |
授業概要 | 近世(江戸時代)は文献史料が豊富に残っている時代で、20年ほど前までは考古学の対象とはみなされていなかった。しかし、最近は、文献からでは分からなかった問題を解明した考古学の研究や、考古資料と文献史料、民俗資料とを総合して、生活・文化をより具体的に復元した研究が数多くある。この授業では、近世考古学の概要を紹介した後、主に陶磁器の研究を通じて、近世の文化や社会について、考古学からどのような議論が可能かを考えたい。 |
学修目標 | 近世を対象にした考古学の意義について理解し、遺構・遺物などの物質的な資料を用いて近世にアプローチする方法を学ぶ。また、考古資料と文献史料、民俗資料などを総合化する方法について考える。 |
授業計画 | 1.歴史考古学としての近世考古学 2.近世の位置づけ・時代観 3.近世考古学の歩み 4.都市としての江戸−東京、名古屋 5.陶磁器からみた江戸時代 6.生産地の動向 7.出土した陶磁器をどのように数えるか 8.消費地(江戸)における陶磁器の出土状況 9.東海道にみる陶磁器流通の地域差 10.威信財としての近世陶磁器 11.考古資料と文献史料 12.紀年銘陶磁器の分析 13.窯跡出土陶磁器の形態分析−多変量解析の応用− 14.陶磁器を生産した陶工は識別できるか |
評価方法 | 筆記試験と出席から評価する。 |
テキスト | 教科書は使用しない。必要な資料は配付する。適宜、プロジェクター、VTRなどを使用する。 |
その他 |