40056 政治研究の基礎(アメリカ)
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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1・2 |
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岩野 一郎 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 『アメリカ合衆国を事例にして眺めた政治の諸要素』 |
授業概要 | この講義は、外国語学部の諸学科において3・4年次に主として地域研究を社会科学を通じて行おうとする学生のために設けられたもので、政治を研究する基礎的知識を与えることを目的としている。政治研究の基礎となる諸概念─権力・国家・主権・立憲主義など─の基礎知識から始め、実例をアメリカ合衆国の政治に求めながら、政治機構の枠組みである三権─司法・立法・行政─と、それを支える憲法、国民の政治参加を保証する制度─選挙・政党・圧力団体など─と、その背後にある考え方を学んでいく。 |
学修目標 | いわゆる政治学の基礎概念を学び取り、それを用いてアメリカ合衆国の政治過程や政治組織を考察し、政治とは如何なるものかについての知識を習得することを目標とする。 |
授業計画 | まず政治の基礎概念である権力や正統性、民主主義、人民主権、権力の分立、抑制と均衡などを説明する。次いで立憲主義の説明を行い、その具体例であるアメリカ合衆国憲法の成立とその背景の問題について触れる。さらに、大統領制(行政)、連邦議会(立法)、最高裁判所(司法)の順に議論を進める。次いでアメリカ合衆国の政治制度の特色となっている連邦制度の意味と意義を考察するために、州と地方政治を眺め、以上をまとめる意味で、国民の政治参加を制度的に保証している選挙制度や、それに深く関わる政党や圧力団体などを検証する。 |
評価方法 | 評価は学期中に課す小レポートと、期末試験の結果を総合して行う。 |
テキスト | Targonski, Rosalie.(ed). Outline of U.S. Government. Office of International Programs, United States Department of State, 2000 阿部斉『政治学入門』岩波書店 1996年 他に毎回講義要目ないしレジュメのプリントを配付する。 |
その他 | 大教室であっても学生とのコミュニケイションを重要視しながら授業を進めるので、積極的な討論への参加を期待している。 |