南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
齊藤 基生
他の科目との関連
他学科履修
副題  石器と石材について−縄文時代を中心に−
講義内容  考古学は物質文化史であり、我々は遺物や遺跡が語りかける言葉をしっかり受け止めなければいけない。それは、遺物の状況的属性や内包的属性を徹底的に観察することから始まる。ここでは縄文時代の石器研究を概観しつつ、内包的属性分析の一実践例として、石器と石材の関係をみていく。また、合わせて石器の情報化の手段としての石器実測図、写真の基礎についても論ずる。
学修目標 1.モノをみるとは何か、属性分析の基本を理解する。
2.石器と石材の関係を知る。
3.日本列島内の石器素材とその広がりを知る。
4.地元を代表するV片石器素材である下呂石を知る。
5.石器の情報とは何かを考える。
講義計画 1.アンケート、これまで石器石材について知っていることを問う。
2.アンケート結果の講評。石器石材研究の意義を説明。
3.日本における石器石材研究の学史。
4.石器組成論。
5.石器の機能と用途。
6.石器の器種と石材。
7.石器の使用痕研究。
8.V片石器の石材−黒耀石、チャート、頁岩、サヌカイト−
9.礫石器の石材−砂岩、安山岩、濃飛流紋岩−
10.下呂石1−自然のあり方−
11.下呂石2−下呂石製石器とその広がり−
12.石製品の石材−ヒスイ、碧玉、塩屋石−
13.石器の情報化−石器実測図の歴史−
14.石器の情報化−写真の基礎−
15.定期試験
評価方法  定期試験80%、出席10%、受講姿勢10%。定期試験を受けるためには10講時間以上の出席が必須条件である。
テキスト  特定の教科書は使用せず、適宣資料を配布する。
その他  OHCを使用する。