南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
籾山 洋介
他の科目との関連
他学科履修
副題 現代日本語の意味論
講義内容 主に現代日本語を素材として、言語学の一分野である「意味論」を基礎から学び、特に「類義語」および「多義語」の分析方法を身につけることを目指す。なお、類義語とは、「話す/しゃべる/言う/述べる/語る」「準備/用意/支度」「やっと/ようやく/ついに/とうとう」などのように、意味の類似した複数の語のことであり、類義語の分析とは、意味の違いを明らかにすることである。多義語とは、「この部屋は明るい/花子は明るい性格だ/花子はこの辺りの地理に明るい」における「明るい」のように、複数の異なる意味を持ち、その複数の意味に関連がある語のことである。また、多義語の分析とは、個々の意味を明らかにしたうえで、複数の意味の関係を明らかにすることである。
学修目標 1.意味論の基礎を身につける。
2.意味分析の方法を身につける。
3.類義語の分析方法を身につける。
4.多義語の分析方法を身につける。
講義計画 1〜4.意味論の基礎(語と語の意味関係/語の意味の内部構造/意味分析の資料/意味分析の一般的手順)
5〜7.認知意味論の基礎(言語の基盤としての認知能力の諸相/意味の多面性)
8〜11.類義表現の分析(類義語の分析/認知言語学における類義表現の分析)
12〜14.多義語の分析(意味拡張の仕組みとしての比喩/多義語の分析)
評価方法 平常点(出席・授業への貢献度):30%、レポート(2回の予定):70パーセント。
テキスト プリントを配布する。
その他 受講者は、意味論に関する予備知識は必要としないが、基礎的な知力(話を理解する能力、順序立てて物事を考える能力など)を有し、授業における基本的なマナーを身につけていること。