40076 国際関係論の基礎(日本とアメリカ)
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1・2 |
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宮川 佳三 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 国際社会の発展と日米関係の歴史 |
講義内容 | 今日の国際関係が出来てきた経緯を、国民国家の時代と言われる頃から歴史的に整理し、そのことと同時に国際社会、国と国の関係を、戦争を、平和をどのように考えてきたのかを知る。大航海の時代がヨーロッパの国の目を西半球にむけさせることになり、オランダ、スペイン、ポルトガルの力が世界に及び、フランス、イギリスの時代に発展していく。そしてとりわけ、パックス・ブリタニカの時代、そしてパックス・アメリカの時代、第二次世界大戦のあとの冷戦、冷戦の終わり、そして今日の「テロ戦争の時代」の理解を得られるようにしたい。 |
学修目標 | 国際政治が30年戦争が作り出した「ウエストファリア条約」によるヨーロッパにおける国民国家の誕生を出発点にして、その後の国際社会の変遷を知る。その中で、日本が国際社会の中にどのようにして入り、今日のようなアメリカとの関係を作り出すことになったのかを知る。特に「アジア・太平洋戦争」を日米関係の枠で捉え、その戦争の後の「平和憲法」と日米関係の発展を知る。 |
講義計画 | 「授業概要」「学修目標」が示している事柄を時系列的に整理する。特に「ペリーによる開国」の背景を手始めに日本と国際社会の関係を「近代化」=「西欧化」が生み出したものである事を講じ、20世紀の日本の戦争と平和、そしてアメリカとの関係が理解できるようになる授業を組み立てる。 1.「30年戦争」と「ウエストファリア体制」の成立:国民国家の時代 2.「旧世界」と「新世界」の時代:大航海の時代 3.スペイン・ポルトガル 4.イギリス・フランスと北米:「7年戦争」と「フレンチ・アンド・インディアン戦争」 5.アメリカ合衆国の誕生とヨーロッパ(イギリス):アメリカの孤立主義 6.アメリカの膨張主義と日本開国 7.日本の近代化とアメリカの産業革命:南北戦争を超えて 8.東アジアに於けるアメリカと日本:両国のアジア政策 9.第一次世界大戦後の新秩序:ヴェルサイユ体制とワシントン体制 10.1920年代・1930年代の日米関係、そして「太平洋戦争」 11.日本の敗戦とアメリカによる占領 12.サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約 13.日本の「国防総省化」の道 14.「テロ戦争」と日本の安全保障政策の大転換:「平和主義」よさようなら? |
評価方法 | レポートorブック・レビュー一点、定期試験、出席を評価の対象にする。 |
テキスト | 細谷千博編 『日米関係史』(有斐閣) アメリカ外交、国際政治、日米関係、日本外交を扱った論文。 |
その他 | 参考図書 細谷千博編 『日米関係通史』(東大出版会) 猪口邦子 『戦争と平和』 (東大出版会) 野田宣雄 『二十世紀をどう見るか』 (文春新書) |