40969 国際機構論
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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宮川 佳三 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 世界平和のための国際機構・機関 |
講義内容 | 今日の国際社会には実に多数の国際機構・機関が存在し、そして、その数が急速に増加しつつある。それらの機構・組織・機関の成立の仕方や性格が以前のそれらと比べて異なっている。国際機構の構想は、世界の平和の確保のためのものとしてのものであった。平和のための思想の成長・発展の中で生まれた国際機構・組織・機関は時の流れの中で、更に多くの性格・目的を持った機構・組織・機関を付け加えている。国際社会の変化に伴ない、公的な国際機構・組織・機関以上に民間組織(NGO)の活動の場が増え、かつ求められる時代になりつつある。 本講座はいくつかの代表的な国際機構・組織・機関の発展の歴史的背景と現状を概観し、21世紀の国際関係のあり方と国際機構・組織・機関の役割を考える機会を提供したい。 |
学修目標 | 世界平和のための国際的な機構・組織、地域の平和と安定・安全のための地域的な機構・組織を生み出すようになった事情を過去300年間ぐらいの期間の中で時系列的に捉え、いかに平和を実現する工夫がなされてきたかを考える。ある意味で日本国憲法の「平和主義」を再評価することにもなる。 こうした動きの延長線上に「平和のための組織化」を考えることを目標にしている。 |
講義計画 | 1.今日の国際社会と日本 2.日本と国際機関 3.ウエストファリア体制と戦争と平和 4.旧世界と新世界─グローバリゼーション 5.アメリカ合衆国と国際関係 6.ウィーン体制 7.平和構築の思想・哲学 8.19世紀末から20世紀へ 9.第一次世界大戦と国際連盟 10.1920年代の平和への動き 11.第二次世界大戦と国際連合 12.戦争の違法化と日本国憲法 13.国際連合とその他の国際機構 14.その他の国際機構─冷戦下 |
評価方法 | レポートorブック・リヴュー一点、定期試験、小テスト、出席に基づき評価する。 |
テキスト | エマニエル・カント『永遠平和のために』(岩波文庫) 横田喜三郎『国際組織の発展』(配布資料) 明石康著『国際連合』(岩波新書) 【参考図書】大芝 亮著『国際組織の政治経済学』(有斐閣) 松本三郎他著『テキストブック国際政治』(有斐閣) 横田洋三著『国連法』(東大出版会) 横田洋三編著『国際機構入門』(国際書院) 渡部経彦著『国際経済の政治学』(岩波新書) 中山和久著『ILO条約と日本』(岩波新書) 横田洋三編著『国際機構論』(国際書院) 渡部茂己著『国際機構の機能と組織』(国際書院) |
その他 |