43306 演習I、II
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必 |
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春学期 秋学期 |
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COURRON David |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 第五共和政:憲法条文の外でつくられた体制 |
講義内容 | いかに文献を読み、いかに研究して、それをいかに論文の形にまとめることができるのかを学ぶ。具体的には、それぞれの分野における作品・文献を読み、資料収集・資料研究をしながら、各研究領域に必須の専門知識・技術を身につけると同時にその研究方法・研究動向についても広く学び、将来の卒業論文のテーマを設定する準備をする。 |
学修目標 | 研究方法と研究動向に関する基礎知識を養う。 将来の卒業論文のテーマを設定することを目指す。 卒業論文指導を行う。 【講義計画】 今年も、3年間を1サイクルとして、1958年以来のフランスにおける政治体制「第五共和政」をとりあげます。この機会に、その起源、成立、機能、進展、現在の問題点などについて考えてゆきます。 1981年以来、どの与党も一貫して敗北し、野党への政権移行でその任期を終えてきました。この「市民の」不安定な現象はときに、フランスのように古くから民主主義の伝統のある国にとって前代未聞の逸脱を伴いました。1980年代半ばから常に強い権力を持ち続ける極右政党の動き。1995年以来様々な形をとり、積極的に選挙に関わろうとする極左政党の再生。国民戦線のリーダーが次点につけた2002年の大統領選挙。2005年5月の欧州憲法条約の否決。これらの出来事はフランスの状態に絶えず疑問を抱かせています。そこから読み取るべきなのは、グローバル化や欧州の構築に対する、フランス社会の単なる適応不安でしょうか。それとも役立たずで、国の社会経済問題を解決できず、また民主的な規則の強化を望む市民を考慮していないとみなされた制度モデルに対する、無条件の拒絶なのでしょうか。 慣習や立役者である政治家・政党間の力関係が左右する第五共和政の進化を通じて、その歴史をなぞった後、そして最近の二つの憲法改正案について学習する前に、二年目は次のテーマに沿って憲法の条文自体を分析していきましょう。 春学期 (1) ゼミの目標と授業計画 (2) 前文と主権(第1条〜第4条) (3)〜(8) 共和国大統領(第5条〜第19条) (9) 政府(第20条〜第23条) (10)〜⑫ 国会(第24条〜第34条) ⑬〜⑭ 国会と政府との関係—その1(第35条〜第42条) 秋学期 (1)〜(3) 国会と政府との関係—その2(第43条〜第51条) (4)〜(5) 条約および国際協定(第52条〜第55条) (6)〜(7) 憲法院(第56条〜第63条) (8) 司法権(第64条〜第66条) (9) 高等法院と政府構成員の刑事責任(第67条〜第68条) (10) 経済社会評議会(第69条〜第71条) ⑪〜⑫ 地方公共団体とニュー=カレドニアに関する経過規定(第72条〜第88条) ⑬ 欧州共同体及び欧州連合(第88条) ⑭ 改正(第89条) |
講義計画 | |
評価方法 | 単位取得は論文と出席状況により決定するが、学生の積極的参加(各自の研究の進行状況に関する発表で評価)も考慮する。 |
テキスト | (1)Carcassonne Guy, La Constitution introduite et comment仔 (de la V塾e R姿ublique), 7塾e 仕ition,Paris, Le Seuil Points-Essais, 2005. (2)斎藤貴男著、『安心のファシズム—支配されたがる人びと—』岩波新書(新赤版)897、2004年 (3)プリント配布 |
その他 | (参考文献) 1. Debbasch Charles, Pontier Jean-Marie, Introduction la politique, 5塾e 仕ition, Paris, Dalloz, 2000. 2. Chevallier Jean-Jacques, Carcassonne Guy, Duhamel Olivier, La V士e R姿ublique 1958-2002, 10塾e 仕ition, Paris, Armand Colin, 2002. 3. Ch液elet Fran腔is, Duhamel Olivier, Pisier プelyne, Dictionnaire des oeuvres politiques, 1俊e 仕ition, Paris, PUF-Quadrige, collection R伺屍ence, 2001. 4. Lavroff Dmitri Georges, Les grandes 師apes de la pens仔 politique, Paris, Dalloz, 1993. 5. 滝沢正著、「フランス法」、第2版、三省堂、2002年 |