11366 産業文明論
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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1〜 |
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藤原 道夫 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | 産業文明を理解するためには、「通文化的インダストリアリズム(産業化論)」の論理と各国の歴史・社会を背景に形成されてきた個別的な制度や過程との関係を探る必要がある。本講義では経営組織の発展と労使関係とを取り上げ,官僚制化と産業民主主義の進展という各国に共通している価値理念を理解する。また、国ごとに相違している制度や過程を理解するために日本における企業と企業内組合の成立と発展について考察し、他の先進工業国との間で産業文明の上で共通である点と相違する点について分析する。 |
学修目標 | 近代化の前提である市民革命と産業革命との歴史的意義を復習する。近代市民社会の前提を理解した上で、「市場の失敗」により政府の役割が大きくなった経緯を理解する。近代の組織の前提である官僚制を理解し、普遍的理論としてのマクロ組織論の基本概念を学ぶ。また、19世紀から20世紀半ばまでの経営史の基本的論点を学習する。労働市場、技術の変化とともに労働組合が変化したことを理解し、重要なアクターである政府、企業と労働組合の相互作用としての労使関係を理解する。 |
講義計画 | 1.産業化(工業化)の論理 2.前近代と近代、近代化:市民革命と産業革命 3.官僚制の展開 4.資本主義の進展、19世紀の技術と企業 5.「市場の失敗」と政府の役割の増大 6.マクロ組織論(1) 7.マクロ組織論(2) 8.労働組合の現代的定義 9.19世紀型労働組合(熟練職種別労働組合) 10.産業別労働組合 11.大企業体制と内部労働市場 12.日本における企業内組合 13.労使関係論の枠組み 14. 現代における労使関係 15. 定期試験 |
評価方法 | 定期試験の結果(100%)にもとづいて評価する。 |
テキスト | 講義の中で、必要に応じて資料を配布したり参考文献を指示したりすることがある。 |
その他 |