南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜
担当者
岡田  泉
他の科目との関連
他学科履修
副題  国際社会における平和と人権
講義内容  国際社会は、国家や個人、国際機構、人民などによって構成されています。これらのうち国家と国際機構は、国際法とよばれる規則をつくりだして、それに従い世界が平和で豊かになるように、おおむね務めてきました。
 この講義では、国際法がとくに重要視している分野、「平和と安全の維持」と「人権の尊重」という2つの分野について話します。具体的なテーマは、下記の講義計画に書いてあるとおりです。
学修目標  国際社会で何が問題となっているか、国際法というルールは何のためにあるのか、日本人は国際社会の問題にどのようにかかわることができるのか、といったことについて、講義で話を聴き、参考書を調べ、考える。
講義計画 第1回 国際法と国連は国際紛争の解決や戦争の防止、そして人権保障の分野でどのような役割を果たすことが望まれているのでしょうか。  
第2回 国連はどのようにして戦争をやめさせようとしているのでしょうか。
第3回 現実に起きた戦争に対して国連はどのような責任を果たしてきたのでしょうか。
第4回 日本は戦争防止のためにどのような貢献をしているのでしょうか。
第5回 国際人道法はどのような国際法なのでしょうか。
第6回 核兵器の問題を国際法はどのように考えているのでしょうか。
第7回 軍縮による平和保障は可能でしょうか。 
第8回 〈中間テスト〉——必ず受けてください。
第9回  人権保障のための国際法にはどのようなものがあるのでしょうか。
第10回 国際人権規約にたいして日本はどのような態度をとってきたのでしょうか。
第11回 日本は難民をどのように待遇してきたのでしょうか。
第12回 日本では外国人の人権をどのように考えてきたのでしょうか。
第13回 差別をなくすための条約は日本社会にどのような影響を与えたのでしょうか。(2つの人種差別事件)
第14回 ICC(国際刑事裁判所)は国際社会の安定のために役に立つのでしょうか。(ICC対USA)
第15回 ジェノサイドをなくすことはできるのでしょうか。
評価方法  定期試験(60%)、中間テスト(40%)を基本とします。中間テストは必ず受けてください。 講義中の質問を考慮して若干加味することはありえます。なお、受講生が多い場合、出席を評価対象とすることは困難となります
テキスト 指定しません。
その他 参考書 『国際法〔第5版〕』松井ほか、有斐閣Sシリーズ、2007
    『国際法I』『国際法II』高林ほか編、東信堂、1990
    『現代国際法入門』藤田編、法律文化社、1990
    『国際法講義』波多野・小川編、有斐閣大学双書、1985
    『国際法辞典』筒井編、有斐閣、1998
    『国際関係法辞典(第2版)』国際法学会編、三省堂、2005
     各種の条約集(ベーシック条約集/国際条約集/解説条約集)