21364 組織神学(キリスト論A)
|  | 選 |  | 秋学期 | 
|  | 2 |  | 2〜4 | 
|  | 西脇 純 | ||
| 他の科目との関連 | |
| 他学科履修 | 可 | 
| 副題 | 古代教会のキリスト論のプロセスを追う | 
| 授業概要 | 本講義は、古代教会のキリスト論の成立とその展開を追うものです。ナザレの男イエスを「キリスト(メシア、救い主)」であると告白することこそキリスト信仰の要といえます。この講義では、こうしたキリスト信仰の成立およびその言語化のプロセスを歴史を追って概観したいと思います。まず新約聖書にみられるキリスト論を通覧し、その後、古代教会におけるキリスト論の論争史に焦点を当てつつ、教理の発展を辿ります。個々の論争における教会の公式見解は、多くの場合、信仰内容を短くまとめた「信条Credo」の採択という形をとりました。したがって本講義も公会議を足がかりに論争史を概観してゆくことになります。ただし、キリスト論の成立過程は、単にその時時の論説が(信条などに)定式化される過程だったということに留まりません。かのナザレのイエスを「神であり人である」と告白し続けた信仰告白の歴史でもあります。そこで、信仰告白共同体の祝いである典礼祭儀にも注目し、古代教会の典礼とキリスト論との相互関連についても、適宣紹介してゆきます。 | 
| 学修目標 | 初代教会から古代教会までのキリスト論の展開を、ニカイヤ、エフェソス、カルケドンの各公会議における信条ならびに関連決定事項を足がかりに理解し、評価することに努めます。 | 
| 授業計画 | 以下の内容に尽き、(1と6を除き)それぞれ3回ほどの講義時間をあてます。 1.はじめに 2.新約聖書(福音書およびパウロ書簡におけるキリスト論) 3.ニカイヤ公会議(325年)まで 4.エフェソス公会議(431年)まで 5.カルケドン公会議(451年)まで 6.まとめ | 
| 評価方法 | 出席状況と学期末定期試験の結果などから総合的に判断します。 出席状況15%、授業態度15%、レポート(授業ノートの提出)70%により評価いたします。 *単位取得のためには、3分の2以上の出席が求められます。 | 
| テキスト | 講義の中で随時参考文献を紹介します。 | 
| その他 |