南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3・4
担当者
薫 祥哲
他の科目との関連 経営環境論A・Bとデータ解析を履修していることが望ましい。
他学科履修 不可
副題
授業概要  環境問題が広く議論されるようになったが、この問題に対する取り組みをどのように評価するのかについては統一的な見解が存在しない。一つの考え方は、環境改善にかかるコストと、その環境改善がもたらす社会的メリットを比較する「費用対効果分析」に基づいて評価することです。このゼミでは、水資源や大気汚染の改善、あるいは動植物の保護など、価格付けが困難な「環境財」を評価する手法として、(1)仮想評価法(CVM)、(2)トラベルコスト法、(3)ヘドニック価格評価法などを紹介します。
 演習Iでの春学期には、テキスト輪読を通して評価手法を学習し、環境の価値について考えます。また、新聞などで取り上げられている環境問題について、自分だったらどう考えるのかを報告してもらいます。秋学期には、ごみ問題、水質汚染、エコ・ビジネスなど身近な環境問題について、各自が興味を持っているトピックスを選び、A4紙でワープロ8枚程度のレポートを提出する事になります。このレポートでは、問題点が整理できているか、そして費用と環境のメリットについて、客観的に考える力がついているかどうかを重視します。
学修目標  環境評価のプロセスを理解することを目標とします。
授業計画 経営演習I:
 テキスト輪読やクラスで配布する教材プリントに基づくディスカッションを中心にゼミを進めていきます。
経営演習II:
 各自の卒論を報告(2回)してもらい、ゼミ生間での質疑応答にもとづくプレゼンテーション能力の向上を目指します。さまざまな環境問題に対して、問題点の捉え方や、議論の筋道を構築する力をつけることを重視します。
評価方法 ゼミ活動への貢献(20%)、授業でのディスカッションへの参加(30%)、そしてレポート内容(50%)などから総合的に評価する
テキスト ・大野栄治(編著)『環境経済評価の実務』勁草書房、2000年
・鷲田・栗山・竹内(編著)『環境評価ワークショップ—評価手法の現状—』築地書館、1999年
・栗山浩一『公共事業と環境の価値−CVMガイドブック−』築地書館、1997年
その他