【科目コード】97631
【科目名称】会計システム
【担当者】岡田 昌也
【単位数】2 【配当年次】1秋・2 【開講期】秋学期
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【授業概要】
制度会計および管理会計が求める会計の全体像を理解し、あるべき会計システム像を考察する。ITの技術的な講義ではなく、企業が必要とする会計情報とその会計情報を正確に把握、集計できるシステムとは何かを講義する。受講生としては、会社の管理部門あるいは職業会計人を目指す人を想定している。
具体的には、企業会計の社会的使命を説明し、企業会計の仕組みの概略を理解できるようにする。当該企業会計の基礎の理解をしたうえで、個別具体的な業務に係る会計システムのあり方を考察し、マネジメントが必要とする情報を正確に把握できるような会計システムとは何かを講義する。また、管理会計としての予算管理・原価計算についても講義する。
【到達目標】
社会の公器としての企業に必要な企業会計のあるべき姿をまずは理解し、当該企業会計に適合する会計システムのあるべき像を理解する。その上で、個別の業務の会計システムに必要な知識を習得し、連結会計や管理会計といった業務知識へ展開できるようにする。
【授業計画】
1.
企業会計の全体像
(1)
経営と会計 (2)あるべき会計システム像 (3)コンプライアンスとの関係
2.
財務諸表と勘定科目
(1)
簿記と帳簿体系 (2)財務諸表の読み方
3.
業務プロセスと会計処理①
(1)
全体像 (2)販売プロセス
4.
業務プロセスと会計処理②
(1)
購買プロセス (2)在庫管理プロセス
5.
業務プロセスと会計処理③
(1)
固定資産管理プロセス (2)決算プロセス
6.
会計システムの基本構造
(1)
会計システムの体系 (2)財務会計システムの構造 (3)関連業務システムとの連携
7.
連結決算とディスクロージャー①
(1)
連結財務諸表の概要 (2)連結財務諸表の見方
8.
連結決算とディスクロージャー②
(1)
連結決算システム (2)ケーススタディ
9.
管理会計
(1)
予算管理 (2)原価管理 (3)利益分析
10.
原価計算①
(1)
原価計算概論 (2)間接費の配賦
11.
原価計算②
(1)
コストコントロール (2)原価差異分析
12.
内部統制システムの構築①
(1)
内部統制システムの概要
13.
内部統制システムの構築②
(1)
J-SOX法の概要 (2)システム対応
14.
新会計基準への対応①
(1)
税効果会計 (2)退職給付会計
15. 新会計基準への対応②
(1) 減損会計 (2)企業結合会計
【評価方法】
筆記試験50%
提出物30%
レポートの提出
クラスへの貢献度20%
授業中のディスカッションへの参加態度や発言内容
【テキスト】
湯浦克彦・染谷英雄・河辺亮二『ITコンサルタントのための会計知識』ソフト・リサーチ・センター
【参考文献】
日本公認会計士協会『監査小六法』中央経済社