11531 アジア国際関係論
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3〜 |
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a川 洋子 |
他の科目との関連 | 地域文明論B(アジア) |
他学科履修 | 可 |
副題 | インドシナ戦争の戦略政策決定論からのアプローチ |
授業概要 | アジア太平洋地域の国際関係を、戦後アジアの冷戦型戦争を中心として、小国の対大国戦略の視点から講述する。まず、アジア太平洋地域の地政学的基礎を考える。次に、アジアにおける国家間の戦争、脅威の認識、ナショナリズム、イデオロギー、などの要因を検討する。その際、できるだけインドシナ戦争をイラク戦争と比較する。 |
学修目標 | 第1に戦後冷戦期アジアの主な戦争と、武力行使の意味を学ぶ。中でもポスト冷戦期のイラク戦争へ与えた影響の視点から、また超大国対小国の国家間戦争の事例として、第1次から第3次までのインドシナ戦争を学ぶ。第2に接近方法は、単に「戦争がおきた」「過去の歴史」として捉えるのではなく、戦略の政策決定の連続と誤算の結果として分析的に捉える方法を習得する。国際地域環境要因、国家の利益の遂行目標、政策決定分析から戦略戦術的決定を検討し、それらがかならずしも合理的選択の結果であったわけではなく、多くの読み間違い、誤算、情報と意思疎通の欠落などの下での決定を含んだ結果であることを学ぶ。 |
授業計画 | 第1回入門 1)地政学的基礎 地理、戦略的位置、国力(ハード、ソフトパワー) 第2回入門 2)脅威、紛争の種類(地域内、国家間、内戦・内乱—分離独立、エスニック、イデオロギー、テロイズム) 3)非対称性、インドシナ戦争とイラク戦争との比較 冷戦型地域戦争・紛争 第3〜5回 1)第一次インドシナ戦争(抗仏) 第6〜12回 2)第二次インドシナ戦争(ベトナム戦争)(抗米戦争) 第13〜15回 3)第三次インドシナ戦争(ベトナム・カンボジア戦争・カンボジア紛争) |
評価方法 | 数回の小クイズ(20%)と学期末試験(80%) |
テキスト | 松岡 完『ベトナム戦争』中公新書 |
その他 | 指定図書 マクナマラ『我々はなぜ戦争したのか−ベトナムとの対話』 松岡完『ベトナム症候群』 マクナマラ『果てしなき論争』共同通信社 小倉貞男『ベトナム戦争全史』 中野亜里編『ベトナム戦争の戦後』めこん 古田元夫『ホーチーミン』岩波書店 N.チャンダ『ブラザーエネミー』めこん バオ・ニム『戦争の悲しみ』めるくまーる(小説) 河野雅治『和平工作』岩波書店 日本国際政治学会編『現代史としてのベトナム戦争』(国際政治第130号) |