南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
吉田 あけみ
他の科目との関連
履修対象学科
副題 現代社会と個人(現代社会に生きる個人にとってのジェンダー問題)
授業概要  本講義は、現代の様々な社会状況について、主として社会学的なアプローチを通して理解を深めることを目的とする。具体的なテーマとしては、わが国をはじめ欧米における現代社会秩序のあり方、経済や労働に関する問題、社会保障システムのあり方、日常生活の基本的な場である家族の問題、さらに現代社会におけるジェンダーの問題などを扱う。
学修目標  現代社会における諸問題について、その問題の所在・背景などを正確に理解する。さらにそれらの問題の解決方法について、思い込みから解放された上で、より実践的な方法を自ら考える。加えてこれらの問題を、他人事としてとらえるのではなく、同時代に生きる自分自身の問題として考える事を目指す。特にジェンダー問題については、不正確な知識や思い込みなどが障碍となり、解決の糸口をさがせない場合が多いので、ジェンダーの問題をはじめ身近な問題についての問題解決能力の向上を目標とする。
授業計画  ワークショップ、ビデオなどの視聴覚資料と講義、エクササイズなどを通した参加型学習により、次の具体的な現実の問題に取り組みたい。
 (1)イントロダクション
 (2)フェミニズムとは何か
 (3)ジェンダーとは何か
 (4)生殖技術の現状と課題(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)
 (5)生殖技術の現状と課題(出生前診断、代理母)
 (6)生殖技術の現状と課題(パーフェクトベビーシンドローム)
 (7)恋愛の社会学
 (8)家族とは何か
 (9)性別役割分業の見直し
 (10)親性と子育て(三歳児神話、母性神話、児童虐待)
 (11)社会政策の現状と課題(離婚・再婚をめぐって)
 (12)学校におけるジェンダー問題(隠れたカリキュラム)
 (13)職場におけるジェンダー問題(雇用機会均等法、S.H.)
 (14)メディアにおけるジェンダー問題(メディアリテラシー)
 (15)テスト
評価方法  試験を実施します。評価は主にこの試験によりますが、講義後、小レポートを書いて提出して頂き、それも最終評価に加味します。試験90%、小レポート合計10%で評価します。
テキスト 教科書:特に指定しない。プリント配布。主な参考文献は、吉田あけみ・山根真理・杉井潤子編著『ネットワークとしての家族』(ミネルヴァ書房)
その他