南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
岡本 耕平
他の科目との関連
履修対象学科
副題 経済と社会の地理学
授業概要  農業・工業・商業といった産業を題材に地理学の考え方、方法論を講義する。講義内容の項目は、地理学の中でも経済地理学あるいは産業地理学に分類されるものに近いが、本講義ではそうした枠付けにとらわれず、地理学の多様な観点から、産業をめぐる空間・地域・場所・環境の問題を考察する。講師も経済地理学を専業とする者ではない。まず地理学が各産業をどのように捉えてきたかを概観した上で、伝統的な立地論の利点と限界を検討する。そして、文化・社会的視角を取り入れた新しいアプローチについて展望する。
学修目標  経済地理学の基本を学ぶことによって、産業がなぜ特定の場所に立地するのかを理解し、産業が地域社会や環境に及ぼす影響について考察するためのアプローチを修得する。現代日本は、大きく見れば、かつての産業革命に匹敵する経済・社会の転換期にあり、今後の産業と地域社会の関わりを考えるため視点を得ることは重要である。
授業計画 1.はじめに
2.農業はどのような産業か
3.農業立地論
4.農業の地域的展開
5.新しい研究アプローチ(1)
6.工業はどのような産業か
7.工業立地論
8.工業の地域的展開
9.新しい研究アプローチ(2)
10.商業はどのような産業か
11.商業立地論
12.商業の地域的展開
13.新しい研究アプローチ(3)
14.経済のグローバル化、情報化の進展と地理学の課題
15.期末試験
評価方法 筆記試験(100%)
テキスト <参考図書>
富田和暁『地域と産業—経済地理学の基礎—』大明堂、1996年、2000円
その他