07102 哲学A2
|
選 |
|
春学期 |
|
2 |
|
1〜4 |
|
星 揚一郎 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 正義と平等 道徳哲学を概観する |
授業概要 | 世界的な不況で国内の財政状況も悪化し、税制の本格的な見直しが迫られています。果たして、誰から、どれだけ、どのように税を徴収するのがフェアなのでしょうか。これは、経済や政策の問題である以前に、哲学にかかわる事柄です。本格的な格差社会の到来を前に、次代を担うみなさんとともに、この最重要課題を考えてみたいと思っています。そのために、授業では、まず、古代から現在までの道徳哲学の基本を、できるだけ平易な言葉と例で紹介します。 |
学修目標 | 欧米の倫理思想を自家薬籠中のものとしたうえで、各自の関心にしたがい自ら問題を立てて、レポートを作成することを目標とします(大学生に必要なレポートの書き方も伝授いたします)。 |
授業計画 | (時事的な問題により、多少、入れ替わりがあるかもしれないことを、予め、ご了承ください。少なくとも、以下の内容は講義に組み込みます。) 1、イントロダクション ブッシュ前大統領のやったこと 2、ピーター・シンガーの功利主義 3、イギリス経験論、ジョン・ロックの所有論 4、ジョン・ロールズの自由主義 無知のヴェールと正義論 5、ロバート・ノージックの自由至上主義 6、アラスデア・マッキンタイアの共同体主義 7、トーマス・ネーゲルによる「平等」(『コウモリであるとはどのようなことか』所収) を読む…前半のまとめ 8、ソクラテスの「無知の知」 9、プラトンの「善のイデア」 10、アリストテレスの徳倫理学 11、ジャン・ジャック・ルソーの「一般意思」とイマヌエル・カントの「善意志」 12、アダム・スミスとヘーゲルにおける公共世界論 13、ハーバーマスとアーペルの討議倫理学 14、山脇直司『グローカル公共哲学 「活私開公」のヴィジョンのために』を読む… 全体のまとめ 15、レポート執筆指導・提出 |
評価方法 | 授業に常識的な姿勢で参加された方にのみ評価を出します。授業中の姿勢・レポート(20%)と期末のレポート(80%)を総合的に判断します(レポートの評価基準も、授業で明示します)。 |
テキスト | ありません。適宜、プリントを配布します。図書館の指定図書も参考にしてください。 |
その他 |