07196 政治学A1
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選 |
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春学期 |
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2 |
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1〜4 |
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友岡 敏明 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 政治の本質(政治=相対の世界)に迫る。 |
授業概要 | 政治は、宗教と違って絶対的真理を求めるような絶対の世界に存在しない。政治は、人間の限界を肯定する相対の世界における人間業(わざ)である。そこで、政治は社会を前提とし、その社会に必然的に存在する紛争解決および相互扶助の要請に応える有限の人間の業(わざ)であることを確認し、その上で、「国家」、「権力」といった政治学の基礎的概念および「民主主義」や「政党」といった人間存在に妥当な政治の在り方(ないし仕組み)を講義する。また、現実に機能する政治をわれわれの住む日本に即して理解することに数時間を充てることとし、そのために戦後日本のおかれた国際環境とそれに相即的な国内政治の実態をも見る。 |
学修目標 | 政治の本質と基礎的概念を理解し、わが国の政治の動向とその歴史的位置について学習する。 |
授業計画 | 具体的な講義のスキームは以下のようである。 1. 講義全体の方向の説明と参考書の紹介 2. 政治の定義(ウェーバー、イーストン等) 3. 政治の世界は自由と選択の世界(アリストテレス) 4. 政治における妥協と創造(R.N.バーキー) 5. 近代国家の特徴 6. 国民(nation)と市民(citizen) 7. 権力(power)と権威(authority)と暴力(violent)の違い 8. 民主政の成り立ち—古い同意原理と新しい人間の尊厳の発見— 9. 民主政の道具—選挙と政党制— 10. 民主政の制度(議院内閣制と大統領制と民主集中制) 11. 戦後世界の政治構造 12. 日本の体制(55年体制)を支える仕組みとメンタリティー 13. 政治改革の意味 14. 最近の動向 |
評価方法 | 問題意識への真摯な取り組み、したがって授業への取り組みにおける誠実度(20%)、および出席状況(10%)を参照し、定期試験における達成度(70%)で見る。 |
テキスト | 無料配付の資料で進める。 |
その他 | 授業中携帯ばかり眺めている学生や私語する学生は受講しないよう望む。机にうつ伏して眠りこける学生も歓迎しない。 |