南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
阪本 俊生
他の科目との関連
履修対象学科
副題 近代化と社会学理論
授業概要  近代化と社会の変容という観点から社会学の諸理論を見てゆく。このことを通じて、社会学がもっているさまざまな問題意識を近代化との関連で概観してゆく。
学修目標  社会学の古典的理論が近代化や近代社会をどのように問題化してきたかを講義することを通じて、古典的理論を知ること、社会学の基本的な見方の理解、近代社会を社会学的視点から把握することの習得を目指す。
授業計画 講義する具体的な内容に関してはほぼ次の通り。ただし、順不同。
はじめに:社会学的問題意識の誕生について。
自殺と社会:デュルケムの『自殺論』から近代化と社会の可視化の試み。
      社会学的実証主義について。
宗教と近代化:ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』にみる内在化された近代の物語。
リアリティについて:P.L.バーガーの現象学的社会学からみたリアリティと宗教。
ナチズム:フロムの『自由からの逃走』が見ようとした近代化とナチズムとの関連。
     権威主義的パーソナリティーとは。
他者志向型:リースマンの『孤独な群衆』とセネットによるその批判。
      ポストモダン社会における社会関係とナルシシズムの問題。
近代化と欲望:ジラールの『欲望の現象学』にみる近代人の欲望と人間関係。
       近代化と嫉妬、羨望の鎮静問題。
都市と社会:ジンメルからゴフマン、ロフランドに至るミクロ社会学と近代化の問題
現代社会について:現代日本の社会についての社会学的分析の紹介。
評価方法 学期末の筆記試験および出席状況。筆記試験(90%)出席(10%)
テキスト なし
その他