南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
渡邉 学
他の科目との関連
他学科履修
副題 現代人の宗教
授業概要  第一に、宗教学とは何かということについて考察し、その歴史と基本的知識について講義する。第二に、現代日本の宗教事情を出発点として、宗教の概念規定、宗教活動、宗教と社会、宗教的世界観と科学、いわゆる新宗教の実状などについてさまざまな角度から考察する。
学修目標 1)現代日本人の宗教意識を世論調査の結果をまじえて明らかにする。
2)宗教学とは何かということについてさまざまな角度から明らかにする。
3)明治から現在に至る日本社会の社会的変動をたどりながら、それとともに、今日の少子高齢化社会が伝統的な宗教儀礼などに与えている衝撃を具体的に明らかにする。
4)近代以降、宗教と科学の関わりがさまざまに問われてきているが、とりわけ心理学と宗教について検討する。
5)最後に、宗教学がもっている今日的な意義について講義全体を通じて振り返る。
授業計画 1.現代日本人の宗教意識:世論調査を中心にして
2.日本の宗教伝統:神道と仏教の多重信仰のあり方
3.多神教と一神教の流れ:民族宗教と創唱宗教のかかわり
4.宗教学とは何かI:宗教の概念規定と宗教学の歴史
5.宗教学とは何かII:宗教学のさまざまな分野とその特徴
6.宗教学とは何かIII:宗教学の今日的意義
7.現代人と宗教I:多様な宗教状況、世俗化、宗教回帰
8.現代人と宗教II:二種類の宗教、「意味」としての宗教
9.現代都市の民俗信仰I:産業化・都市化と民俗信仰
10.現代都市の民俗信仰II:現代人の宗教心の陰の世界
11.現代人の宗教意識I:宗教と科学
12.現代人の宗教意識II:「見えない宗教」
13.現代人の宗教意識III:宗教的であることの意義
14.まとめ:宗教概念の拡散と宗教学の多様性
評価方法 講義の際の質疑応答や出席を考慮に入れる(20%)が、期末に行う筆記試験(80%)を最重要視する。進度などに応じてレポートに切り替えることもある。
テキスト テキスト
大村英昭・西山茂編『現代人の宗教』(有斐閣、Sシリーズ)
参考図書
棚次正和他編『宗教学入門』(ミネルヴァ書房)
脇本平也著『宗教学入門』(講談社学術文庫)
その他