22586 地域の文化と歴史(オセアニア)
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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後藤 明 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | オセアニア世界への人類の移住 |
授業概要 | 前人未踏のオセアニアの島々への人類移住は、今日の宇宙開発にも比すべき人類史上の一大イベントであった。講義ではアフリカで発生した人類がなぜ世界中に移動したのか、また太平洋の島々への人類の移動はどのように行われたのかを中心に論じたい。 とくに所謂「モンゴロイド」集団がいつ頃、どのような経路で、オセアニアやアメリカ大陸に移動したのか、その方法や理由は如何なるものであったかを考えたい。 |
学修目標 | 上記の問題を論じながら、人類にとってそもそも「移動」とは何か、またわれわれは今日移動する民にネガティブなイメージを抱いていないか、そのような現代的な問いかけをしてみたい。また近年進む、先住民による文化ルネサンス運動にもふれたい。 |
授業計画 | (1)人類の発生 (2)アウト・オブ・アフリカとアジアへ移動 (3)アジア島嶼部とオセアニアへの移動 (a)スンダランドの時代:オーストラリアとニューギニアへの移動 (b)オセアニア島嶼部への移動 (4)ポリネシアへの移動 ——熱帯島嶼王国の系譜 (5)海上移動手段と戦略——カヌーと航海術 (6)環太平洋的に広がる類似した神話の謎 (7)「文化」や「民族」の形成と? そもそも「民族」や「日本人」とは有効な概念なのか。 |
評価方法 | 期末試験(100%) |
テキスト | 後藤 明著『海を渡ったモンゴロイド』、第2版、講談社。 |
その他 | 講義の進捗状況によって若干の予定変更はありうる。 |