南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
阿部 泰明
他の科目との関連 言語学概論、言語研究の基礎などの科目を最低2科目履修済みであるか、言語学に強い興味を持っている学生向け。
他学科履修
副題 Introduction to Japanese Linguistics (Syntax):CJS のコース名
授業概要 現代言語学の手法を用いて日本語の様々な現象の解明を目指す。外国人留学生別科のオープンコースとなっている。日本語を母語とする学生と日本語以外の言語を母語とする学生(主に外国人留学生別科 CJS の学生)が参加し、英語を共通語として用いながら、講義、質疑応答、討論を行う。Web Page上に補助資料を掲載し、受講生はこれを閲覧し、予習・復習・宿題提出などの作業を行う。グループ作業も取り入れる。英語を主に用いるが、あくまで言語学の授業であるので、言語学(特に現代の言語理論)についての興味が要求される。
学修目標 言語理論の基礎概念を理解すると共に、日本語の統語構造に関する問題点を概観しつつ、分析の方法を学ぶ。句構造の理論、構造的曖昧性、厳密下位範疇化素性、選択制限、各付与、埋め込み構造、照応現象などの理解を目指す。
授業計画 0回目 概説および言語理論の目指すものについて:
2009年9月11日(金)は学部の授業開始前であるが外国人留学生別科CJSの授業としてはこの日が最初の授業である。都合のつく受講希望者は是非この日の授業にも参加して欲しい。教室については、上記副題に挙っているCJS のコース名を告げて、国際教育センター(留学生別科)に問い合わせるように。
1〜2 構造的曖昧性と句構造
3〜4 格助詞と各付与の現象
5〜6 代名詞と照応形
7〜8 使役構造
9〜10 受身構造
11〜12 連体修飾節
13〜14 非対格性、項構造
最後の2回の授業は学部生だけの授業となる。
評価方法 学期末レポート(80%)、授業への参加度・宿題(20%)を総合的に判断する
テキスト プリントを配布予定。受講生は、この授業のために作られるWeb Page上の資料を頻繁に閲覧することを期待される。
その他 授業開始前に下記参考文献の Syntax の章を読んでくることが望ましい。
書名:An Introduction to Language
著者名:Victoria Fromkin, Robert Rodman
出版社:New York : Holt, Rinehart, and Winston