06106 文化の比較2,5
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選必 |
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秋学期 春学期 |
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2 |
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1〜4 |
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榎本 鐘司 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | ヨーロッパと非ヨーロッパのスポーツ |
授業概要 | 狭義の概念としての「スポーツ」は、西ヨーロッパ近代の発明物である。この概念形成の過程を振り返り、これを「ものさし」として、非ヨーロッパの、あるいは歴史の上での様々な「身体ないし身体運動の文化」を考察する。 概念としてのスポーツは、中世ヨーロッパの王が楽しんだ狩猟からはじまる。楽しみとしての狩りという、非日常的な営みを、きわめて組織的に行いえたことによって、それは即興的な娯楽と区別しうる。そして、「ヨーロッパにおけるスポーツ」とは、この概念としてのスポーツのパラダイムにおいて近代に成立した近代スポーツのことに他ならない。 「非ヨーロッパのスポーツ」とは、歴史としてのスポーツ、あるいは民族としてのスポーツなどと言い換えることができるだろう。ここでは、近代スポーツにおいて捨て去られた部分にスポットをあてて考えてみたい。古代ギリシアの競技や中世のテニス、現在よく話題にのぼるエスニック・スポーツやニュー・スポーツ、そして日本のスポーツなどを取り上げることによって、近代スポーツからは垣間見ることのできない、より全体的なスポーツ像が浮かび上がってくるだろう。また、近代オリンピックの現在の動向を儀礼化の視点などからも考えてみたい。 |
学修目標 | どのような民族にも社会にも独自の文化があるが、その独自性や特徴を把握するには、他の諸文化との比較が有効な方法である。世界の様々な文化を構成する要素、たとえば宗教、政治制度、生活・思考様式、慣習あるいは言語等に注目し、それらを比較文化論的に分析して相違点や共通点ないし相互影響関係について検討し、各文化の特殊性と同時に人類文化としての普遍性について理解させることが本科目のねらいである。 |
授業計画 | 第1回:導入、授業の全体について 第2回:身体観の比較(1)東西の養生論 第3回:身体における東西の出会い(2)東洋的な身体観 第4回:最初のスポーツマン 第5回:近代スポーツの形成(ジェントルマン) 第6回:近代スポーツの形成(2)競技性の顕在化 第7回:近代スポーツの形成(3)イギリスにおける学校とスポーツ 第8回:近代スポーツの隘路 第9回:スポーツの原初形態 第10回:象徴としてのスポーツ 第11回:文化装置としてのスポーツ 第12〜13回:オリンピック史 第14回:まとめ 第15回:定期試験 |
授業時間外の学習(準備学習など) | ・毎回配布する資料に基づいての予習、復習を求めます。 ・評価方法にある「レポート」については、「予習レポート」、「復習レポート」の形式となっています。 |
評価方法 | 定期試験(90%)に加えて、1回のレポート(10%)を課して評価する。 |
テキスト | 決まったテキストはありません。以下は参考書。 松井良明著『近代スポーツの誕生』(講談社現代新書)、『スポーツ学の冒険』(黎明書房) 寒川恒夫著『相撲の宇宙論』(平凡社) 毎回資料を配付するので、授業には配布済の資料を持参すること。 |
その他 |