南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
田中 実
他の科目との関連
履修対象学科
副題 法学・私法入門
授業概要  法や法制度に対する漠然とした不信感や、法律家は何を行っているのかといった疑問を念頭におきながら、他の学問分野との接点も見つけつつ、法や法学に対する興味を喚起するような、法学全般と私法領域の基本的な話題を提供する講義です。憲法、刑法は扱いません。
学修目標 法学、特に民法領域の基礎的な素養を身につけること。
授業計画 1.法とは何か。法の誕生 ギリシアとローマ 裁判規範と行為規範
2.法と政治 暴力の排除と論拠の限定
3.法と暴力 所有秩序と占有秩序 瑕疵占有条項
4.法と比較 英米法と大陸法 法源の相違
5.法と取得 動産の即時取得 アメリカ、イタリア、そして日本
6.法と西洋史 ローマ法のインパクト ローマ法とその註釈そして日本の条文
7.法と日本史 法典継受 「概念法学」による法創造 連帯債務関係
8.私法と公法 「公」「国家」「市民社会」の把握 公営住宅の明渡請求
9.法と民法 基本原理と編成順序、強行規定と任意規定、物権と債権
10.合意と契約 ローマの契約論、西欧の合意論、ドイツ・日本の法律行為論
11.損害と賠償 契約違反に基づく損害賠償請求 損害賠償の限定
12.契約と担保 債権の回収 閉じられた人間関係の中での平等原則の回避
13.遺言と相続 古代ローマ、ヨーロッパ中世の経験
14.法と経済学 法に対する新たな見方、効率的な資源配分から見た法
15.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 講義の後に配布資料で復習をしておいて下さい。次回講義に若干前回の整理を行ないます。
評価方法 筆記試験によります。評価に対する講義出席の意味は、初回講義で説明。
テキスト
その他 教材はプリント配布。