22136 人類文化学演習I,II
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必 |
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春学期 秋学期 |
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後藤 明 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 不可 |
副題 | (キーワード)文理融合、人類学的パフォーマンス、文化コーディネート、人類学的コミュニケーション |
授業概要 | 本演習においては学生が研究するテーマは限定しないが、講師の興味に近い内容としてはモノ作り、身体技法やスポーツ、航海術・ナビゲーション、文化天文学・民族天文学(cultural astronomy or ethnoastronomy)、考古学神話や伝承に見る世界観や民族分類などである。 学生に求めるのは、何をやるにも空気のような存在で人類学をすることは不可能であるので、逆に積極的に社会に関わろうという姿勢である。つまり人類学に対する興味を内向きにせず、人類学以外の分野とコラボレーションするあるいは広く一般社会にコミットするという姿勢を持つ学生を望む。 たとえば、講師が昨年学生と共に行ったプラネタリウム・ミュージアム融合イベント「星空人類学」のような市民解放の文化イベントにおいて人類学的知識をどのように使い、わかりやく伝えるのかを実践の中で考えたい。職人のモノ作りと同様、このようなイベントはヒト(いろいろな能力や熱意を持った人材)、組織(ゼミ、同好会、顧客関係など)、そして資源ないしインフラ(モノ作りの素材、プラネタリウムの機械、プラネタリウム投影可能な教室など)の三者のどれが欠けても成功しない。このような事実を自ら職人などを調査して知るのもよし、自分でイベント企画などを行って体得するのもよし、である。 また「宇宙・海・自然」などをキーワードに活躍する映像作家、雑誌編集者、オーシャンアスリート兼環境保護活動家、デザイナー、博物館展示プランナー、プラネタリウムプランナー等の方々に人類学の知識を表現する術、あるいは今人類学に求められていることを聞くために東京に研修旅行を計画している。 また希望があれば、講師が指導できるフィールドワークの可能性としては、沖縄海洋博公園、奄美(徳之島)、八丈島、あるいは小笠原諸島における自然(例 珊瑚礁)や文化(例 カヌー)を軸とした島起こし、世界遺産化(例 奄美、小笠原)などの功罪について現地調査をし、人類学が何を社会に貢献できるのか考えたい。ただし学生は自らフィールドを定めて種々の社会活動に参加したり調査をおこうなうことに何ら問題はない。 |
学修目標 | プレゼン能力、フィールドワークやコミュニケーション能力、文化イベントの企画や運営への関わり方を鍛錬したい。 |
授業計画 | (必ずしも時間軸ではない) 1:ガイダンス 2:ビデオや写真を見ながら調査方法、人間行動あるいは物質文化の観察方法を学ぶ。 3:学生各自にテキストを割り当て発表さらに卒業研究への準備。 4:人類学的なイベントの企画。 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 毎回学生と相談の上、発表者の場合は発表テーマ、そうでない場合でも次回まで調べておく事項を指示することで予習を習慣づける。 |
評価方法 | 出席点およびゼミ全般に対する参加態度(50%)、プレゼン能力、およびレポート、チラシ、ポスター、ホームページなどの作成能力(50%) |
テキスト | |
その他 | 参考書:アヴェニ・アンソニー『神々への階』 Aveni, Anthony People and the Sky: Our Ancestors and the Cosmos |