南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
2〜4
担当者
鶴見 英成
他の科目との関連
他学科履修
副題  南米アンデス地域に文明がいかに形成されたか
授業概要  南米アンデス地域各地の、乾燥地帯や高地など多様な環境帯において、壮麗な神殿建築を中核とする定住社会が紀元前3000年頃より成立した。そのようなアンデス文明の形成過程は、旧大陸の古代諸文明の多くが大河流域に展開したのとは大きく異なっている。また他の文明との直接的な接触なしに発展した点においても独自性が高い。人類史を包括的に理解するためには、アンデス文明がいかに形成されたのか、説明を試みる必要がある。最新の研究動向を紹介し、また多様な研究方法の実例を示しながら、この問題を掘り下げていく。なおアンデス地域とは、地球上の具体的な地理的範囲であるから、その自然環境と人類の関わりが焦点の一つとなるだろう。
学修目標  アンデス考古学を通じ、多様な文明のあり方を理解する。
授業計画 1.イントロダクション:ペルーでの考古学調査
2.新大陸考古学の経緯とその目的
3.アンデス地域とアンデス文明の概観
4.定住化の始まり
5.神殿の登場
6.多様化する生活技術
7.事例研究:ヘケテペケ谷の形成期遺跡群
8.自然遺物の分析
9.絶対年代の測定
10.建築と地形の測量・分析
11.コンピュータによる景観分析
12.ヘケテペケ谷の地域社会の動態1:谷の中で
13.ヘケテペケ谷の地域社会の動態2:谷の外と
14.アンデス文明の形成過程の特徴
授業時間外の学習(準備学習など)  初回授業で指示する。
評価方法 出席が30%、期末試験が70%
テキスト
その他