23361 教育思想
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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CALMANO Michael |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 教育実践に役立つ観点とは? |
授業概要 | 人間にとって教育とは何か?何人かの哲学者の著書を出発点として、有意義な教育実践を支える思想の歴史と課題を検討する。講義の目的は教育哲学の歴史を概説することではなく、いくつかの具体例で「思想」と「教育」との相互関連について考えることだ。そのため、フレイレとイリッチの著書を特に詳しく取り上げる。 |
学修目標 | 1.配布されるプリントに取り組み、自分の意見や考え方を教室で積極的に述べる。 2.予習に配られた資料を読み、必要に応じて理解できない点について調べる。 3.レポートの下準備として早めにフレイレとイリッチの本、そして関連ある文献を調べる。 |
授業計画 | 西洋哲学を中心に、教育改革を提唱した思想家の文献を読んで、現代世界の教育事情との関連を議論する形で講義する。取り上げる予定の文献は下記の通りだが、履修者からの要望を取り入れることも可能だ。 1.オリエンテーション ー 授業計画紹介と履修生自己紹介 2.Socrates & Platon 「学ぶこととは?」 3.Aristoteles 「自己と国家と幸福」 4.Jean-Jacques Rousseau 「自然へ戻れ」 5.Martin Buber 「対話」 6.B.F. Skinner & Freud 「心理学と人間観」 7.Erik Erikson, Lawrence Kohlberg, James W. Fowler 「心理学と人間観」 8.John Dewey 「教育と民主主義」 9.Synthesis 10.Ivan Illich 「学校化された精神の弊害」その1 11.Ivan Illich 「学校化された精神の弊害」その2 12.Paulo Freire 「現実と認識」その1 13.Paulo Freire 「現実と認識」その2 14.総まとめと授業評価 15.定期試験日(レポート作成) |
授業時間外の学習(準備学習など) | 前もって配布するプリントに必ず目を通すことと、授業の後半で取り上げるIllichとFreireの著書を早めに読んでおくことは期待される。 |
評価方法 | 授業への出席参加を合格の必要条件とする。講義内容を対象とする筆記試験は行わないが、Freire、またはIllichが展開する「思想」を現代社会の問題と照らし合わせるレポートを課す。具体的な問題提起は履修者が自由に選ぶことができる。教育領域にこだわる必要はない。 授業出席参加30%、レポートは70% |
テキスト | Freire(「被抑圧者の教育学」)とIllich(「脱学校の社会」)以外の文献はプリントとして配布する予定。 |
その他 | 日本の思想を紹介する文献としては、たとえば、寄田哲夫・山中秀和 編著、「日本の教育の歴史と思想」、ミネルヴァ書房、2002年、がある。 |