24331 日本文学史B
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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安田 文吉 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 近世文学史研究 |
授業概要 | 近世文化の特色の一つは印刷文化。朝鮮半島からもたらされた銅活字を木活字に換え、さらに上代以来寺院のみで行われてきた整版印刷を行うことにより、大量の書物出版が可能になった。また、寺子屋などにより読み書きが教えられ、町人も庶民も読書の習慣が広まった。結果、仮名草子、浮世草子、読本、洒落本、滑稽本、人情本、赤本、黒本、青本、黄表紙、合巻、俳文、浄瑠璃などの諸分野の諸本が出版された。近世文学を歴史的展開を念頭において代表的作品を精読する。近世文化も併せて、作品を読み解いていく。 |
学修目標 | 近世文学を、各分野毎に、順を追って幕末まで概観し、その変化・展開、近世文学の特質及び近世文化の特色を考察する。 |
授業計画 | 1.中世までと近世における文学史上の相異の概観。 2.近世における印刷・出版文化の成立。 3.徳川幕府成立と近世初期文学。 4.近世文学に大きな影響を与えている歌舞伎の鑑賞と研究。御園座陽春花形歌舞伎の粗筋・趣向・特色・問題点についての講義(冊子形態の資料配付。学外授業の一環として、5月18日〈水〉午後4時30分開演の「夜の部」の鑑賞と研究を行う、費用は、学生団体割引で3000円〈予定〉)。 御園座陽春花形歌舞伎上演作品についての鑑賞と研究の資料冊子を熟読する。 5.近世文学に大きな影響を与えている歌舞伎の鑑賞と研究。中日劇場5月公演市川猿之助スーパー歌舞伎「夜の部」の粗筋・趣向・特色・問題点についての講義(冊子形態の資料配付。学外授業の一環として、6月23日〈水〉午後4時開演の「夜の部」の鑑賞と研究を行う〈詳しい公演日程未定のため、予定〉、費用は、学生団体割引で5000円〈予定〉)。) 中日劇場上演の市川猿之助スーパー歌舞伎についての鑑賞と研究の資料冊子を熟読する。 6.寛永文化の諸相と歌舞伎の形成。 7.元禄町人文化と浮世草子・評判記。 8.西鶴・芭蕉・近松。 9.義太夫節・豊後節・常磐津節・新内節・富本節の詞章と語り口。 10.洒落本・読本の世界。 11.黄表紙から合巻へ。 12.文化・文政期の版元。 13.江戸末期の文学の諸相。 14.近世文学と近世文化。 15.定期試験。 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 【授業計画】欄参照 |
評価方法 | 定期試験(筆記試験) |
テキスト | 近世文学作品の印刷物を適宜配付。 |
その他 |