南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
森 千香子
他の科目との関連
他学科履修
副題 グローバル化が招いたフランス国内政治の変容——貧困の刑罰化政策
授業概要  グローバル化が進行するなか、フランスの国内政策も世界の流れに影響を受けながら大きく変化している。本講義では国内政治のなかでも、フランスだけでなくヨーロッパで近年増加する失業者やワーキングプアといった都市下層に対する政策が、どのように変化したのかを論じたテキストの解読を通して、変化の背景をグローバル化と関連づけながら明らかにしていく。
学修目標  フランスの政治が一国だけで論じられる問題ではなく、ヨーロッパやアメリカなどの影響をいかに受け、そのなかで規定されているかということに理解を深め、問題をグローバルな視点から捉える必要性を学ぶ。また、今日の政策の根底にある発想(「国家の負担軽減のために福祉を削減し、その分、監獄制度を強化する」)が適切であるかどうかを問い直していく。
授業計画 (1) はじめに——問題の所在
(2)〜(7) フランスとヨーロッパにおける社会政策と監獄政策の現状と変容
(8)〜⑬ アメリカの政策がフランスの政策に与えた影響
⑭ まとめ
⑮ 試験
授業時間外の学習(準備学習など) 上記の授業計画に従い、毎回の授業の予習をしてくること。
評価方法 平常点、および期末試験
テキスト Lo苗 Wacquant, Les prisons de la mis俊e, Raisons d'agir, 1999. ロイック・ヴァカン『貧困という監獄』新曜社、2008年(毎回、プリントで配布する予定)また関連する参考文献を、適宜指示する。
その他 授業への積極的な参加が求められる。