81441 国際経済組織法
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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川島 富士雄 |
他の科目との関連 | 国際法総論、国際法各論、国際機構論の各科目を履修していることが望ましいが、必ずしも履修条件としない。 |
他学科履修 | 可 |
副題 | 経済のグローバル化に関する法的規律 |
授業概要 | 経済のグローバル化に関係する法的規律の中でも、その中核をなすと考えられる世界貿易機関(WTO)法について講義する。具体的には、WTOはどのような経緯で設立され、どのような仕組みを持つ国際機関なのか、WTOにおいて国際的貿易紛争はどのように解決されるのか、自由貿易体制はどのようなルールによって支えられており、それが現在どのような問題を抱えているのか、といったテーマを取り上げる。 |
学修目標 | 受講生が、与えられた具体的な貿易紛争について、WTO法の観点から分析を加えることが可能となることが、この講義の学修目標である。 さらに、WTO紛争解決手続の下で扱われた具体的な事例の紹介・検討を通じ、WTO法が抽象的な縁遠いものではなく、我々の消費生活や企業活動、国・自治体の政策決定等に具体的な影響を与える極めて身近な法分野であり、かつ今後ますます議論を深めていく必要のある法分野であることを是非感じとってもらいたい。 |
授業計画 | 1.国際経済法の全体像 2.GATTからWTOへの歴史的展開 3.多角的貿易交渉フォーラムとしてのWTO 4.貿易紛争解決機関としてのWTO 5.関税に対する規律及び数量制限の禁止 6.最恵国待遇原則と例外としての地域経済統合 7.内国民待遇原則(総論) 8.内国民待遇原則(各論) 9.一般的例外(「貿易と環境」問題等) 10.衛生植物検疫措置(「貿易と健康保護」問題等) 11.セーフガード(緊急輸入制限)と輸出自主規制 12.ダンピング防止措置と補助金相殺措置等 13.サービス貿易協定 14.貿易関連知的所有権協定 15.定期試験 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 予習範囲については、その都度指定する。 |
評価方法 | 不定期のレポート30%、定期試験70%により評価する。S(欠席過多)の場合、不可とする。 |
テキスト | 中川淳司・清水章雄・平覚・間宮勇『国際経済法』有斐閣、2003年。 松下満雄・清水章雄・中川淳司編『ケースブック WTO法』有斐閣、2009年。 |
その他 | 日頃、新聞等を読んで、国際経済・貿易に関する問題に関心を持つこと。 |