南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜
担当者
早川 徳香
他の科目との関連
他学科履修
副題 「天才と狂気」の関係
授業概要  優れた作品や研究成果を残した文学者や芸術家、科学者は、しばしば卓越した想像力や独創性をもっていた一方で、その人格には病的な側面を持ち合わせていた。こうした人々の作品と、彼らの心理学的に病的な側面(精神病理)との関連を研究する学問を病跡学(パトグラフィー)という。講義では、病跡学を通してヨーロッパ文化に触れる。
 学生各自のが興味を持つ作品あるいは天才に関する調査、レポート課題作成と並行して講義を進めていく。講義内で調査方法やレポート作成支援も行う。
学修目標 病跡学の輪郭をつかむ。
授業計画 1) はじめに
2) 病跡学の歴史(1)
3) 病跡学の歴史(2)
4) 調査方法
病理と創造性- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
5) 幻覚・妄想(1)統合失調症など
6) 幻覚・妄想(2)
7) 幻覚・妄想(3)
8) 気分障害(1)躁うつ病など
9) 気分障害(2)
10) Asperger症候群(高機能自閉症)(1)
11) Asperger症候群(高機能自閉症)(2)
12) パーソナリティ障害(1)境界性パーソナリティ障害など
13) パーソナリティ障害(2)
14) まとめ
15) 試験(レポート)

*学生には、精神医学や精神病理学といった病跡学に関連する領域を自習することが期待される。
授業時間外の学習(準備学習など) テキスト(5)を中心に、授業内容の該当項目を予習すること。
評価方法 学期末レポートにより評価する。
テキスト レジュメ資料を適宜配布する。<主要参考図書> (1)臨床精神医学講座, S8巻 病跡学, 中山書店, 東京(2000) (2)福島章:天才、生い立ちの病跡学. 甘えと不安の精神分析, 講談社, 東京(1996) (3)飯田真, 中井久夫:天才の精神病理. 科学的創造の秘密, 中央公論社, 東京(1972)(4)大学生のための精神医学. 岩崎学術出版社, 東京(2004) (5) 山下格:精神医学ハンドブック. 医学・保健・福祉の基礎知識{第6版},日本評論社, 東京(2007).
その他