南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
上野 正樹
他の科目との関連
履修対象学科
副題 イノベーション・マネジメント
授業概要  1年365日、時間にすると8,760時間です。睡眠などの生命維持の時間を除いて、自由に使える時間は5,000時間くらいです。そして、そのうちの2,000時間、すなわち4割近い時間を職場で使うことになります。大部分の学生が、将来、企業に勤めます。そして、人生の半分近くを、職場で生きていきます。
 この講義では、企業による様々なイノベーションの事例を紹介します。そして、イノベーション・マネジメントという視点から抽出した、ビジネスの現場で役に立つ基本概念とロジックを考察します。イノベーションは、技術の革新のみならず、企業の戦略、組織、商品・サービスの革新を指します。企業は、絶えずイノベーションを創造し、あるいは適応し、マネジメントしていかなければなりません。利益が出ないどころか生き残ることができないからです。この意味で企業の本質は、イノベーションのマネジメントであると言えます。
 本講義は、経営学の初学者を念頭に置いて講義を進めます。そのため、経営学部開講の経営学総論や経営戦略論と一部教材が重複します。毎回、講義中に質問を投げかけます。ぜひディスカッションをしましょう。また、学生による発表セッションも設けたいと思います。意欲のある学生からの、自主的な、面白い発表を期待しています。
学修目標 1.イノベーション・マネジメントという視点から、経営の基本概念を理解する
2.経営現象の面白さや楽しさを実感し、自分の将来を意識する
授業計画 1.あなたと企業
<経営戦略とイノベーション>
2.3C分析と顧客にまつわる罠:任天堂Wiiとソニーのプレステ3
3.競争の4つのアプローチ:明治製菓フランの開発事例から
4.見えざる競争力としてのビジネスシステムの:雑誌sweetとCanCam
<経営組織とイノベーション>
6.組織と働く人々:内定を取れない大学生たちの背後で
7.プロジェクトリーダーの力:日産GT-Rの開発現場
8.ITの活用とナレッジマネジメント:Google革命の破壊力
<製品開発のマネジメント>
9.ヒットを生み出す企画力:AKB48を生み出した秋元康
10.技術革新と企業の栄枯盛衰:百貨店の衰退、ネット販売の台頭
11.新製品開発のマネジメント:スピードスターの水着開発
12.オープンイノベーション時代の起業:液晶メーカーbydsignの起業物語
<さまざまなイノベーション>
13.イノベーション事例の発表会(1)
14.イノベーション事例の発表会(2)
15.あなたのキャリアと企業
授業時間外の学習(準備学習など) 期末レポートの課題を早い時期に発表するので、準備を進めてください。期末レポートの作成を兼ねた復習を重視します。予習の必要はありません。
評価方法 小テスト50%、期末レポート50%をもとに評価します。小テストは、不定期で数回実施します。普段の出席を重視する講義です。また、授業中、挙手をしての発言を1点として評価に加えます。
テキスト テキストは使用しません。授業中に、適宜、参考書を紹介します。
その他