南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
2〜4
担当者
青山 比呂乃
他の科目との関連
履修対象学科
副題 学び方の指導をデザインする司書教諭の仕事
授業概要  新しい学習指導要領では、各教科の基礎的・基本的な知識・技能を「習得」し「活用」する活動を、教科を横断した「探究」へと発展させることが求められている。これから教職に就く者は、観察・実験をもとにレポートを作成し、文献等を読んで自分の考えをまとめて論述する活動(「活用」)や、自らの課題を追及する活動(「探究」)を指導する能力を身につけておく必要がある。そのために、本講義では資料や情報を活用する学び方や問題解決のプロセスを体験的に理解することを通して、受講者自らの情報リテラシーと思考法の向上をはかる。そのうえで、従来の「調べ学習」を問い直し、新しい時代に求められる「学び」と学校図書館のあり方を考える。
学修目標  体験的な学習を通して、学習指導にかかわる以下のような司書教諭の役割について認識を深める。
・資料・情報を活用する学び方の指導
・情報リテラシーの育成
・メディア活用能力の育成
・情報サービス
授業計画 1.教育課程の編成・展開と学校図書館
2.各教科との協働と総合的学習の時間
3.情報リテラシーと情報活用プロセスモデル
4.テーマの設定と情報探索の計画(1)班編制、事前調査、ブレーンストーミング
5.テーマの設定と情報探索の計画(2)テーマと発表形態の決定、情報探索計画の作成
6.情報源の探索と収集
7.情報の取り出しと記録(情報カードの作成)
8.情報の整理・統合
9.発表の準備
10.発表(質疑・相互の論評をともなう)
11.課題解決型学習の評価
12.学習指導計画の作成
13.ワークシートの作成
14.レファレンスツールの作成
15.まとめ(学習指導にかかわる司書教諭の活動)
16.試験(資料持ち込みによる論述問題)
授業時間外の学習(準備学習など) 問題解決型学習の例として「レポート作成とプレゼンテーション」のシミュレーション実習を行うため、授業中の説明を参考にして、課外に各自の作品作成を課する。それを授業中に発表し、相互評価のシミュレーションもする。
評価方法 授業への参加態度30%、作業課題などの提出物30%、試験40%
テキスト 堀川照代編集、「学習指導と学校図書館」、司書教諭テキストシリーズ03、樹村房、2002.
その他 シミュレーション実習では、ワープロ、インターネット、プレゼンテーションソフトを使用する。なお、受講者数により、実習・講義のスケジュールが前後する可能性がある。