22341 統語論
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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斎藤 衛 |
他の科目との関連 | 人類文化学科「言語学概論A」、「言語学概論B」、外国語学部「言語研究の基礎」のうちの少なくとも1科目をすでに履修していること。 |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
授業概要 | 現代言語学は、言語の科学的研究を通して、人間の「心」を解明することを目的とする。本講義では、チョムスキーの統率・束縛理論 (1981) に至る文法理論の発展を概観し、この研究プロジェクトの意義について検討する。特に、移動現象の統一的説明をめざす過程と、同時に遂行される原理群の整備をとりあげ、理論の発展とはいかなるものであるのかを共に考えていく。英語のデータに基づいて講義を進めるが、随時日本語のデータも紹介して、理論の普遍性を検証する予定である。 |
学修目標 | 現在広く仮定されている、原理とパラメターによる統語理論が形成されていく過程を概観することによって、研究の成果のみならず、研究遂行の方法を学ぶ。どのようなデータが理論を発展させる契機となりうるのか、そのようなデータに基づいていかに理論的問題を設定し、解決の方向を探っていくのかを、1970年代の統語論の発展を追体験することを通して習得する。 |
授業計画 | 1.文法理論がめざすところ—人間の言語能力の解明 2.規則の体系としての言語—句構造規則 3.下位範疇化のフレームと語彙の挿入 4.変形規則(1):COMPへの移動 5.変形規則(2):主語の位置への移動 6.理論的問題の設定—表示と原理による文法理論 7.X’理論—句構造の型 8.束縛理論—名詞句の照応関係 9.格理論—名詞句の分布 10.COMPのWh素性と移動現象 11.変形規則の統合—Move α 12.統率・束縛理論に向けて—基本的概念としての「統率」 13.PROの定理 14.S構造、論理形式、意味解釈 15.総復習 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 授業では、議論を積み上げて、得られた結論を統合しながら、統語理論が形成されていく過程を説明するので、復習は怠らないこと。理解を助けるための課題を数回提出してもらう。 |
評価方法 | 練習問題とレポート(20%、80%) |
テキスト | 参考文献:中村 捷、金子義明、菊地 朗著『生成文法の基礎』、研究者出版、1989. |
その他 |