23391 人格心理学I
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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長谷川 雅雄 |
他の科目との関連 | 人格心理学II履修のための前提科目 |
他学科履修 | 可 |
副題 | 人間のこころとは何かを考える 〈入門編〉 |
授業概要 | 喜びや充実感にひたることもあれば、深く考えこんだり、悩んだり、怒りを覚えたり、落ちこんでしまったりする私たちの内面世界──人のこころは不思議さと魅力に満ちていると言えるだろう。このこころあるいは人格について、この授業では主として臨床的視座から考えていく。健康な心理ないし人格と病的な心理状態とは、まったく異なるものではなく、それどころか連続性と共通性とが色濃く認められるのであり、臨床的知見から健康な心理の深い理解が得られるところが大きいからである。「心身相関」の問題や、危機的心理状態の特徴について、具体的な例をあげながら、こころと人格について考えていく。 |
学修目標 | 人間のこころや人格について、その不思議さやおもしろさを学ぶことを通じて、自己理解や他者理解を深めることが目標となる。また臨床的な考え方、見方を体得することも期待される。 |
授業計画 | いわゆる「心身症」やプラセボなどの「心身相関」の問題をとりあげ、「身体」を通して「こころ」の不思議なはたらきをみていく。続いて、人が心理的危機状態にいたった時、どのようなこころの変化がおこるのかを、事例を示しながら具体的に述べる。ここで扱うのは、不安、強迫、幻覚、妄想などであるが、単に状態像の説明だけではなく、精神病理学や精神分析学が、人のこころや人格についてどうとらえているかについても、具体例に則しながら紹介していく。 講義形式で行なうが、受講生の積極的な質問を歓迎する。また時間が許せば、自由討論の場を設けたいと思っている。 第1回:オリエンテーション 第2〜3回:「心身相関」の問題から心について考える。 第4〜6回:心理的危機と幻覚 第7〜9回:妄想 第10〜12回:不安 第13〜14回:強迫 第15 :総括 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 授業にのぞむにあたって、これまでのノートをよく読んで復習しておくこと。 授業内容に関連した心の問題についてのレポートを時期をみて課す予定である。 |
評価方法 | 定期(筆記)試験(7割)、および授業参加度(3割)によって評価する。 |
テキスト | 特に指定しない。授業のなかで参考図書を必要に応じて紹介する。 |
その他 |