南山大学

 
指定
期間
夏期前半
単位
年次
3・4
担当者
加藤 隆雄
他の科目との関連
他学科履修
副題 子ども文化・青年文化のカルチュラルスタディーズ
授業概要  現代社会において多岐多様な広がりを見せている子ども文化・青年文化を社会学的な視点から考察し、それらを理解・解釈する視座を修得する。まず、近代に生まれた「子ども」へのまなざしが、どのような「子ども向け文化」を生み出していったかについて歴史的に辿り、特に戦後日本における「子どもコード」の作用と子ども文化の社会的機能について検討する。次に、青年が社会集団として形成された1960年代以降の「青年文化」を取り上げて、そこにみられる諸要素(生産者としての青年、青年の階層構造、消費者としての青年、文化産業、文化ジャーナリズムなど)を分析し、子ども文化における「コード化」に対する「差異化」の作用を明らかにしていく。そのうえで、両者の関係について考える。
学修目標 1.子ども文化と青年文化をどのように区別するか、その本質的原理を理解する。
2.子どもに対する観念やイメージの生成の社会的背景について理解し、現代の子どもの捉え方について 考察を深める。
3.子ども文化と社会構造との関係について理解を深める。
4.青年文化と社会構造との関係について理解を深める。
5.現代の社会構造のもとでの子ども(文化)と青年(文化)との相互関係について、考察を深める。
授業計画 1.「子ども」の誕生と「青年」の出現
2.日本における子ども文化の登場
3.戦後日本における子ども文化(1) 1960年代まで
4.戦後日本における子ども文化(2) 1970〜1980年代
5.戦後日本における子ども文化(3) 1990年代
6.戦後日本における子ども文化(4) ゼロ年代
7.「子どもコード」の作用と子ども文化の社会的機能
8.社会集団としての青年の登場と青年文化の誕生
9.日本における青年文化(1) 1960年代
10.日本における青年文化(2) 1970年代
11.日本における青年文化(3) 1980年代
12.日本における青年文化(4) 1990年代
13.日本における青年文化(5) ゼロ年代
14.青年文化における「差異化」の作用
15.青年文化に対する子ども文化の関係
授業時間外の学習(準備学習など) 1.授業時に配布された資料について学習し、関連事項を各自で調べること。
2.授業時に言及された事項について学習すること。
3.レポート作成のために研究を行うこと。
評価方法 レポート90%、授業への参加状況10%により評価する。
テキスト 特に用いない。参考書は講義時に指示。
その他 集中講義なので、期間内に用事を入れないこと。就職活動がこの期間内に入った場合は、履修を中止することを求める。