南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
宮川 佳三
他の科目との関連 「国際関係論の基礎(日本とアメリカ)」、「異文化との出会い(国際社会と日本)」
他学科履修
副題 20世紀における東アジアに於ける日米関係。
授業概要  「国際システムにおけるアメリカ」を軸に、アメリカの世界戦略の中での対アジア・太平洋政策を歴史の流れの中で整理する。その過程で、19世紀末から20世紀初めにかけての日米関係、戦間期のアジア(中国)を舞台にした日米の利害の対立、真珠湾と原爆投下、占領時代、冷戦時代—特にベトナム戦争、ニクソン政権下の日米関係、1980年代の「第二次冷戦」の日米関係、冷戦終焉後の日米関係をトピックとして取り上げ、アメリカ外交の特質、日本外交の特質を理解し、21世紀に向う日米関係を展望するための助けにする。
学修目標  今日、日本の対外関係のあり方、特に日本と東アジア諸国との関係のあり方が問われている。この講座では、日本と周辺諸国との関係が今日のような問題をかかえこむようになったのはどうしてなのか、を知るようにしたい。その上で日米関係の戦後が日本をどのような国にしたのかを知るようにしたい。
 21世紀の日本の国際社会との関わり方を考える材料を提供する。そうすることで、21世紀の日本を荷っていく若者に歴史を知ってもらうようにしたい。
授業計画 1.アメリカ合州国の誕生と国際社会(ヨーロッパ)への対応〜孤立主義・中立主義
2.アメリカ合州国の大陸化と西半球:影響圏の主張
3.日本開国とアメリカ合州国の東アジアへの関心
4.南北戦争・再建・アメリカ版産業革命
5.日本の近代化とアメリカの海外膨張
6.日本とアメリカの対東アジア政策
7.第一世界大戦とアメリカの時代、そして日本
8.ベルサイユ体制とワシントン体制
9.1930年代の日米関係
10.「太平洋戦争」であったこと、そして第二次世界大戦
11.戦後のアメリカと国際社会〜日本占領と冷戦
12.日本国憲法の平和主義とアメリカ
13.サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約
14.冷戦・ヴェトナム戦争・沖縄返還の日米関係
15.「テロ戦争」と日本の安全保障政策の異変
授業時間外の学習(準備学習など) 毎講義時に案内・指示される。が学生の自主的学習の工夫に期待する。
評価方法 レポートorブック・リヴュー一点20%、定期試験40%、小テスト(数回)20%、授業参加度20%に基づき評価する。
テキスト アメリカ外交・日本外交に関する資料・論文。新聞・雑誌の論説・記事(英文・邦文)
その他 参考図書
 有賀 貞也編 『概説アメリカ外交史』(有斐閣)
 細谷 千博編 『日米関係通史』(東大出版会)
この講義は日本語と英語を用いる。