南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
服部 光訓
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 ジャーナリストの視点から見た企業・業界・仕事の実践的研究
授業概要 日本経済新聞記者、日経ビジネス副編集長として企業の変遷をウォッチ、日経就職ナビ編集長として考察してきた就職・キャリア問題、日経HR常務として実践した経営実務、担当中の内部監査・監査役業務を踏まえて、企業・企業経営とは何か、仕事とは何か——をテーマにケーススタディを交えて講義する。
前半の講義では、まずキャリアを考える基本的なスタンスや情報の入手方法、必要とされる「社会人基礎力」とは何かを解説し、働くことの意味に触れながら、企業の採用方法、日本が抱える雇用問題を講義する。その後、会社の種類、会社の活動、会社の組織、会社の「成績」の測り方を講義、後半では、産業構造の変化、新成長産業のキーワードを解説し、鉄鋼・自動車・電機・食品・金融・流通・商社の再編の動きを中心の業界研究を進める。決算書の見方を軸とした「良い企業」の見つけ方で締めくくる。
学修目標 就職活動を始める前、ビジネスパーソンとして巣立つ前に、生きたビジネス知識と発想方法を取得することで、自らが自分のキャリアを切り開くスキルをマスターして、日本経済再生に役立つ「人財」になりうる基礎知識を学ぶのが本講座の狙いである。キャリアを考えるための「企業学講座」である。
授業計画 「『企業と業界の研究』リポート」。学生に金曜日の夕刊から翌金曜日の朝刊(日本経済新聞が望ましい)に掲載された経済ニュースの中で、一番関心を持った記事1本を選び、選択した理由および、与える影響を配布する提出用用紙に書いてリポートとして提出させる。
1.ガイダンス&高度経済成長期以降のミニ産業史
2.社会人基礎力とは何か、情報感度を磨くためにすべきことは
3.働くことの意味はどこにあるのか。職種とは何か。企業の採用方法の現状
4.日本型経営の崩壊と雇用の行方。賃金とは何か
5.企業とは何か、その存在意義はどこにあるのか。大企業の定義は
6.「社員」とはどんな存在なのか。株式会社のルールは。上場の意味は
7.会社は何を目的に、どう活動するのか
8.会社の組織はどういう仕組みになっているのか
9.会社の成績は何で測るのか。財務3表の見方
10.経営戦略はどうあるべきか、コンプライアンスのあるべき姿は
11.産業構造・花形産業はどう変遷したのか。新成長分野を占うキーワードは
12.業界って何だろう、再編が起きる理由と製造業の歴史と現状(上)鉄鋼・自動車等
13.製造業の歴史と現状(下)電機・食品・医薬品等
14.非製造業の歴史と現状。業界研究の進め方
15.良い会社の選びかた。働きやすい会社の条件。「日経会社情報」の利用方法
授業時間外の学習(準備学習など) 1.【授業計画】の「『企業と業界の研究』リポート」参照。
2.次回授業に関連するクイズや推奨行動を配布教材で示すので、回答を考えたり、行動を起こすこと。回答提出は不要。
3.講義に関する質問はリポートに書き添えて提出すること
評価方法 提出課題(「『企業と業界の研究』リポート」参照)40%、定期試験60%で評価する。
テキスト パワーポイント配布資料を授業前に、課題提出用専用用紙は授業終了後に配布する。講師が勤務していた日経HRの書籍「学生のためのリアル就活本 就職活動ナビゲーション」「大学1、2年生の間にやっておくこと 学就BOOK」やWEBサイト「日経就職ナビ」のコンテンツも参考になる。就職ナビには2年生、3年生も無料登録可能。
その他