南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
藤本 博
講義題目 「アメリカの戦争」の記憶をたどる—ヴェトナム戦争とその遺産
開講キャンパス
授業概要 本講義では、米国における「アメリカの戦争」をめぐる記憶の歴史的諸相とその特徴の検討を通して、アメリカ外交の特質と今日的遺産を考える。「アメリカの戦争」の対象としては、「アメリカの最も長い戦争」と言われるヴェトナム戦争、とくにその象徴とも言うべき「ソンミ村虐殺事件」(1968年3月)をとりあげる。最初に、授業概要に係わる概説的な文献を検討し、その後「ソンミ村虐殺事件」を焦点に代表的英語文献を検討する。そして、最後に、2011年7月下旬に開催される国際的セミナー「名古屋アメリカ研究夏期セミナー」(NASSS)における政治・国際関係部門の基調講演者であるアメリカ外交史家Jeremi Suri(ウィスコンシン大学マディソン校)氏の英文ペーパーを検討し、グローバル化時代におけるアメリカ外交史研究の今日的課題について考察したい。
学修目標 1.「戦争の記憶」をめぐる現代アメリカ外交の研究課題と研究方法について学ぶ。
2.米国における「アメリカの戦争」をめぐる記憶の歴史的諸相とその特徴について考える。
授業計画 1   「アメリカの戦争」の記憶をめぐる研究の課題と方法についての講義。
2〜4 アメリカ外交の中のヴェトナム戦争ならびに「ソンミ村虐殺事件」についての文献検討。
5〜12 「ソンミ村虐殺事件」の代表的英語文献の検討(文献名は「テキスト」の欄参照)。
13〜15 Jeremi Suri氏の英文ペーパーの検討。
授業時間外の学習(準備学習など) 準備学習としては、毎回の講義で検討が予定される文献を読んでおく。
評価方法 授業中のプレゼテ—ションが30%、随時課す課題レポートが70%
テキスト 以下の二冊を購入し、第1回目の講義日に持参すること。
 ・Kendrick Oliver, The My Lai Massacre in American History and Memory(Manchester University Press, 2006)[Asano Booksの販売コーナーで購入]
 ・西崎文子『アメリカ外交とは何か』(岩波新書、2004年)。[各自、書店で購入]
その他