南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1
担当者
藤本 博
講義題目 冷戦後の国際関係と歴史摩擦・歴史和解
開講キャンパス
授業概要 第二次世界大戦後の国際政治の構造を長らく規定してきた「冷戦」の崩壊(1989〜1991年)から今年で約20年を迎える。「9.11同時多発テロ」もあって、冷戦後の新たな国際秩序の「かたち」はまだ模索期にある。とくに東アジア地域においては、冷戦後かえって「歴史摩擦」が顕在化し、アメリカ合衆国も含めて東アジア国際関係を考えるうえで、この「歴史摩擦」の克服が課題となっている。本授業では、多面的な視点から、とくに東アジアの「歴史摩擦と歴史和解」をめぐる諸問題を考察し、冷戦後の国際関係のあり方を考えるうえでの一助とする。
学修目標 1.東アジア地域における歴史摩擦の現状について理解を深める。
2.東アジア地域における歴史摩擦の克服と歴史和解の可能性について考える。
3.上記1.2を通して、冷戦後、ひいては21世紀における東アジア秩序のあり方を検討する。
授業計画 1.イントロダクション—本授業の課題と内容、「9.11」から10年の遺産
2.冷戦後東アジア国際関係の構造変動と歴史和解
3.歴史認識をめぐる日韓歴史摩擦の構造と変容
4.歴史認識をめぐる日中歴史摩擦の構造と変容
5・6.東南アジアから見た歴史摩擦と歴史和解
6・7.「冷戦」の象徴としてのヴェトナム戦争の記憶と歴史和解
8・9.「東アジア共同体」構想と歴史和解
10〜14.講義題目に係わる受講者の研究発表
15.21世紀における東アジア国際関係のあり方
授業時間外の学習(準備学習など) (1)第2〜9講においては、下記のテキストの該当する部分を事前に読んで検討しておく。
(2)第10〜14講においては、講義題目に係わる受講者の研究発表を予定している。第7講が終了した時点で、各受講者から発表テーマを提示してもらう予定。
評価方法 講義におけるプレゼンテーションが60%、学期末レポートが40%
テキスト 菅 英輝編『東アジアの歴史摩擦と和解可能性』(凱風社、2011年)
*テキストは初回の受講者人数を勘案し、講義担当者の方で発注しておきます(初回の講義時に受講者に渡します)。
その他