南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜
担当者
荒井 好和
講義題目 企業金融とガバナンス構造
開講キャンパス
授業概要 企業金融とは、企業の投資決定とそのための資金調達を扱う分野であるが、資金調達の問題は、企業のガバナンス構造に依存する部分が大きい。この講義では、企業を取り巻く多様なステイクホルダーにも配慮しつつ、コーポレート・ガバナンスのあり方を検討する。
学修目標 企業金融に関する最適資本構成の理論では、情報の不完全性や非対称性、あるいは金融システムの違いといった現実の制度的特徴は明示的に取り上げられていない。不完全な情報のもとで金融取引がなされると、取引主体間で利害の対立やモラル・ハザードの問題が発生することはよく知られている。コーポレート・ガバナンスとは、そのような問題を解決するために、各主体の行動を望ましい方向に導くインセンティブ・スキームを構築することにある。
授業計画 1.  情報と制度からみる企業金融
2〜4.コーポレート・ガバナンス論の系譜
5〜7.日本の経済発展とメインバンク・システム
8〜10.日本の金融危機と銀行のガバナンス問題
11〜12.東アジア企業のガバナンス構造とアジア危機
13〜14.日本の企業金融とガバナンス構造
15.  企業金融とコーポレート・ガバナンスの展望
授業時間外の学習(準備学習など) 毎回テキストの該当箇所を予習し、レジュメを作成しておくこと。
評価方法 報告内容(60%)と定期試験レポート(40%)で評価する。
テキスト 花崎正晴(著)『企業金融とコーポレート・ガバナンス』東京大学出版会、2008年。
その他