11537 環境経済学
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3〜 |
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鶴見 哲也 |
他の科目との関連 | 生命と環境(経済と環境問題) |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
授業概要 | 経済発展が環境問題を発生させてきたのであれば、その解決も経済を抜きには考えにくいであろう。本講義では地域的な環境問題からグローバルな地球環境問題まで、その発生メカニズムと解決へのアイデアを示していく。環境破壊が金銭的な価値として認識され始めている今、問題が地域的なものであれ、国際的なものであれ、人々に説得的に政策を提案するためには、コスト面の意識、あるいはより巨視的には経済成長を担保しながらの政策が重要となる。さまざまなレベルの問題に対し、経済的な視点から問題を整理していきたい。 |
学修目標 | 環境経済学の教科書的な知識だけではなく、その考え方を現実の環境問題にどのように応用すべきかを自分で考えられるようになる |
授業計画 | 1. 講義内容ガイダンス 2. 経済発展と環境問題 3. ごみ問題と循環型社会 4. 地球温暖化問題 5. 外部性と市場の失敗 6. 共有資源の利用と管理 7. 公共財とフリーライダー 8. 直接規制と市場メカニズム 9. 環境税と補助金 10. 直接交渉による解決 11. 排出量取引 12. 政策手段の選択 13. 廃棄物政策 14. 京都議定書と地球温暖化政策 15. 温暖化政策の現状と今後の対策 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 講義の前にテキストの該当箇所を読み、疑問点について自分自身で解決できる部分は解決をしておき、自力では解決できない点を整理しておくことで、授業に目的をもって臨んでほしい。 |
評価方法 | 小レポート(宿題)が30%、定期試験が70% |
テキスト | 栗山浩一・馬奈木俊介著『環境経済学をつかむ』2008年 |
その他 | この講義では、環境経済学の全体像をつかむために必須となる基本事項を扱う。関連科目「生命と環境(経済と環境問題)」では、より現実社会との接点を意識し、実際的・応用的な内容、最新の研究との関係を扱う。ただしそれぞれ独立・完結した講義であり、一方の講義のみを受講した場合でも、環境経済学の全体像を把握できるように工夫したい。 |